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第35回マーケティングサロンレポート「地方の逸品を全国に~八天堂の成功に学ぶ地域活性化マーケティング戦略」

第35回 マーケティングサロン
「地方の逸品を全国に~八天堂の成功に学ぶ地域活性化マーケティング戦略」

日程:2015年8月26日(水)19:00-21:00
場所:早稲田大学 11号館903教室
ゲスト:生産者直売のれん会 代表取締役社長 黒川 健太 氏
サロン委員:薮原和雄・中谷淳一
 

【サロンレポート】
 今や全国区の知名度を得ている八天堂(広島県三原市)の冷やして食べる「とろけるクリームぱん」。今回のマーケティングサロンでは、この「八天堂」の全国展開を支えた陰の立役者である株式会社生産者直売のれん会の代表取締役社長黒川健太氏をゲストフピーカーにお招きして、生産者直売のれん会のビジネスモデル、八天堂の成功の軌跡、地方食品メーカーの支援を通じた地域活性化について事例を交えてご紹介いただきました。
 
黒川氏 黒川氏
黒川氏
 
【中小の生産者が生き残るためには】
 人口減少し商品サービスのコモディティ化が進む中、中小の生産者が生き残るには、独自の市場を設定し圧倒的なシェアを取ることが何よりも大事だと試行錯誤の経験の中から学んだ。
 
① 独自の市場を設定する
 「商品」×「販路」×「その他(利用シーン、品揃え…)の掛け算で、自社の魅力が最も輝く独自市場を設定し、その市場のNo1を目指していく
 
② 販路構造の改革
 自社の魅力を伝え、ブランド化していくために、百貨店やスーパー等での棚割り獲得が本当に販路展開として王道なのか?専門店の出店は初期投資が重く、途中での変更も難しいのでのれん会では「SHOP in SHOP」の「1坪SHOP」による新たな店舗展開を行っている
 
③ メディア露出
 広告費もかけず、専任の広告担当者をおかなくても、自社の取り組みに「報道する価値」を認めていただけるようプレスリリースに魂を込めることで、メディアに露出することができる
 
【生産者直売のれん会の支援事例】
 八天堂は、「スイーツパン×駅ナカ×手土産」の掛け算で独自市場を設定。手土産に使えるスイーツパンというジャンルを設定したためパンよりも価格を高く、スイーツよりもお手頃価格に設定することができた。売場はデパ地下では埋もれてしまうため、駅ナカを狙っていたが、実績のない中では当初は出店が叶わず、まずは商店街の「一坪ショップ」で実績をつくってから、JR五反田駅での一坪ショップ、JR大宮駅の駅ナカ、現在では全国8店舗で営業を行っている。
 
 また、 地域活性化の事例として、震災で津波の被害を受けた石巻のさば缶、日本初のマンゴー栽培地である鹿児島県指宿市のマンゴー、震災後にイチゴ狩り客が激減した千葉県山武郡のイチゴなどの支援の実例をお話いただいた。 
 
【サロンを終えて】
 「市場」は動き続け、「ルール」も変わり続けている以上、新たな挑戦をしなければ「衰退」が待っている。
黒川社長曰く「新しい取り組みをしているので失敗することは当然のこと。小さな失敗を誰よりも多く、誰よりもスピーディーに繰り返した者が、誰よりも早く、誰よりも大きな成功にたどり着く」
 当然黒川社長にも正しい解は持っていません。そのため「SHOP in SHOP」の「一坪SHOP」のような仕組みで、素早く仮説→検証を行える生産者直売のれん会のやり方は、地方の生産者のみならず既存の商品や売り方で苦しんでいる大企業にも非常に参考になるお話であったと思います。
 
集合写真
集合写真(前列中央が黒川氏)
 
(サロン委員:薮原和雄・中谷淳一)

 
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