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第110回マーケティングサロンレポート「関西オンライン交流会～オンラインツールを使ってニューノーマルを語ろう～」 |
#いまマーケティングができること
第110回 マーケティングサロン：オンライン
「関西オンライン交流会～オンラインツールを使ってニューノーマルを語ろう～」
日程：2020年7月16日（木）18:30－20:00
場所：Zoom使用によるオンライン開催
モデレーター：武庫川女子大学 経営学部 教授 高橋 千枝子 氏
サロン委員：高橋 千枝子・瀬良 兼司
【サロンレポート】
新型コロナ禍で、対面で交流できる機会が激減した一方、テレワークや遠隔授業などオンラインを介したコミュニケーションは日常化しつつあります。今回のサロンでは、これまで交流する機会が少なかった関西エリア在住会員を対象に、ZoomブレイクアウトルームやGoogle Jamboardなどのオンラインツールを最大限活用して、関西メンバー同士が交流を図る会を開催しました。
女子大生のニューノーマルを読む
冒頭、高橋千枝子氏（武庫川女子大学）より、2020年6月に実施された『Z世代のニューノーマル～コロナ禍による女子大生の消費動向と価値観の変化』の結果をご報告いただきました。
まず、コロナ自粛生活における女子大生の「時間の使い方の変化」として、日々の遠隔授業に加えて、「SNSや動画配信サービスなどのインターネット利用の増加」、「料理を含む家事（手伝い含む）」、「家の中での運動」、そして「資格や語学の勉強」に取り組む学生が一定することをご紹介いただきました。
次に、「消費動向」に関しては、自粛生活に必要な最寄品と、遠隔授業に伴い増加した自由時間を楽しむための、娯楽やコンテンツ、通信費への支出が増え、外出する機会が激減したことでファッションや化粧品への支出が減っていること等が確認されました。もちろん、おしゃれを意識する世代であることから、通販サイトで自粛生活用のウェアやスキンケア関連の商品を購入する学生も存在しています。
そして、コロナ自粛生活での「価値観の変化」については、9割ほどが「価値観が変わった」と回答していました。傾向としては、「家族・家庭志向」、「衛生・潔癖志向」、「遠隔学習志向」などの高まりに加えて、将来のために堅実に努力したり、刹那的に好きなことをどんどん楽しもうとしたりするような変化が、実際に確認されました。
コロナ自粛生活とポストコロナ時代のニューノーマル
高橋氏のご報告を解題として、参加者はZoomのブレイクアウトルーム機能を活用し、3つのトークテーマに関して、グループに分かれて緩やかな意見交換を行いました。ブレイクアウトルームに加えて、Google Jamboardも併用し、各自の考えを付箋で表現しながら、メンバー同士の交流を図りました。グループでの意見交換後は、全体で再度集まり、グループごとのトーク内容を共有しました。
1つ目のテーマは、「自粛生活中の時間の使い方の変化」です。自粛により増えた時間や減った時間、ハマったものや、つい買ってしまったものなどをざっくばらんに共有しました。各グループからは、自粛前にはなかった新しい習慣に関わる話題が多く寄せられました。
2つ目のテーマは、「コロナ禍での価値観の変化」です。コロナ禍を通じて、価値観が変化したか否か、変化した場合には具体的な変化について、グループ内で共有しました。各グループからは、運動需要の増加やリモートでOJTが崩壊したことなど、前述の女子大生とは異なる視点からの話題があがりました。
Google Jamboardを活用
3つ目のテーマは、「コロナ禍後の社会と消費はこう変わる」です。アフターコロナの社会や消費はどのように変わるのか、そして、そこにはどのようなビジネスチャンスがあるのかについて、こちらもグループ内で共有しました。各グループからは「自己表現の変化」「観光業や飲食業で概念が変わる」、「ECでの二極化」、「フラットな社会における新たな格差」など、多くの話題が寄せられました。
【サロンを終えて】
オンラインでの交流開催となりましたが、お酒を片手にトークテーマを語る、緩やかなサロンとなりました。制限時間を設けての実施でしたが、設定した時間では収まらないほど、グループ内での話は拡がり、あっという間に時間が過ぎて行きました。
関西オンライン交流会と題してはいましたが、東京やシンガポールからもご参加いただき、普段のリアルな場（関西開催）でのサロンでは、なかなか交流ができない学会員の皆様とも語り合うことができました。ご参加いただいた皆様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。
集合写真（画面左上が高橋氏）
（文責：瀨良 兼司）
