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研究報告会レポート

第4回ソロモン流消費者行動分析研究報告会レポート
連続模擬講義「『1からの消費者行動』を小石川ファミリーと学ぼう!」(第1回)

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連続模擬講義「『1からの消費者行動』を小石川ファミリーと学ぼう!」(第1回)
日 程:2016年3月17日(木)18:30-21:00
場 所:一橋大学千代田キャンパス1F リエゾン・ラボ
 
構成:
1. 18:30〜19:40 第1章 イントロダクション―みんな生まれつき消費者だ!(50分講義、20分質疑)
 講師:松井 剛(一橋大学大学院 商学研究科 教授)
(19:40〜19:50 休憩)
2. 19:50〜21:00 第2章 知覚―人の数だけ現実は存在する?(50分講義、20分質疑)
 講師:朴 宰佑(千葉商科大学大学院 商学研究科 准教授)
 

【報告会レポート】
 本研究報告会では、研究会メンバーにて執筆した『1からの消費者行動』に基づく模擬講義の第1回目が行われました。
 冒頭、編著者の一人である松井先生から『1からの消費者行動』の執筆における問題意識が述べられました。同書では、小石川家という架空の家族を取り上げたストーリーに沿って解説が進められており、初学者である大学学部生にとっての分かりやすさが重視されています。また、モノやサービスと個人の関係だけでなく、消費者間の関係を強く意識した教科書となっており、社会的存在としての消費者の理解に重点が置かれている点に特徴があります。
 その後、第1章の内容に沿って、消費者行動の全体像を捉える議論が進められました。「購入」だけでない「使用」や「処分」の重要性、消費者行動論を踏まえたマーケティング立案の有効性、社会的な存在としての消費者の捉え方などについて、実際の講義さながらに解説が加えられていきます。質疑応答では、次回以降に予定されている模擬講義の内容にも関わる鋭い質問が数多く出されました。他の章の執筆を担当した先生も交えた活発な質疑応答となりました。
 

松井先生
 
 第2章の著者である朴先生には、「知覚」についての模擬講義をしていただきました。導入は、人々の見え方や聞こえ方や感じ方の違いを捉えるためのモスキート音、ハラル対応の食事、雪を表すエスキモーの人々の言葉などの事例です。その後、露出、注意、組織化、解釈という知覚のプロセスに沿って解説が進められました。露出の部分で重点的に解説されたのは、丁度価値差異を考慮したパッケージ、ロゴ、価格の変更についてです。興味深い事例に、多くの参加者の方がしきりにうなずいているのが印象的でした。注意の部分では、動画を活用し、いかに消費者が選択的に情報を得ているのかについて、インタラクティブな講義が展開されていきます。組織化や解釈の部分では、基本的な理論や法則について触れた後、それらとビジネスとの結びつきにも説明が及びました。質疑応答では、理論と実務との関連についての質問が多く挙げられ、初学者向けの教科書をベースにしたとは思えない、非常に質の高い議論となりました。
 

朴先生
 
(文責:石井裕明)

 
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