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研究報告会レポート

第2回アジア発のマーケティング研究報告会レポート「実効性のあるマーケティング研修の追及」

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テーマ:「実効性のあるマーケティング研修の追及」
ゲスト:森永製菓株式会社 監査部調査役 山本 健二 氏
日 程:2016年9月23日(金)18:00-20:00
場 所:一橋大学千代田キャンパス(学術総合センター内)商学研究科リエゾン・ラボ
 

【報告会レポート】
 当日はあいにくの天気で交通機関の乱れもあり,開始時間を5分遅らせてのスタートとなった。まずは山本氏の経歴から。1984年に入社し,広告部,菓子営業部,営業企画部などで営業担当やプロダクト・マネージャーを経て,2003年に食文化研究開発センターのセンター長に就任。同センターは商品開発をソフト面からサポートする部署として設立され,ほとんどのスタッフが女性だった。5年後,(株)アントステラに出向し,代表取締役社長を務めることになるが,そこでもスタッフのほぼ全員女性という職場だった。女性が多い現場に長年身をおく中で,女性の力があまり発揮されていない現状を目の当たりしながら,女性マーケターの育成についても考えるようになったという。2010年からは人事総務部人材開発担当部長に就任し,さまざまなマーケティング研修プログラムに着手することになる。2016年から現職となる。
 

 
 続いて,山本氏が実際に手がけた特徴的なマーケティング研修プログラムについてそれぞれ紹介された。4社合同マーケティング研修はアサヒビール,ハウス食品,森永乳業との合同プログラムで2012年秋から開始したが,数年続けていくうちに事務局メンバーの絆も大変強固なものとなり,研修以外でも相談しあえるようになった。女性マーケター研修も同じく2012年秋ごろから,「食品企業であれば女性が活躍するのは当たり前」という企画意図の下で食に関する企業の若手女性マーケターを対象に開始した。その他にも,森永乳業との合同マーケティング研修,YMラボという若手社員中心に「有志によるマーケティング勉強会」など精力的に各種マーケティング研修を実施してきたが,共通のテーマは「インサイト」。なぜ女性マーケターなのかについては,女性のオン・オフの切り替え方の特性,コミュニケーションの仕方の違いなどについて,豊富な現場経験を元に具体的な事例を挙げながらわかりやすく説明された。また,マーケティング研修の限界にも率直に触れ,人材育成の仕組みの重要性についても言及された。
 

 
 時間の制限もあり,資料の内容を全部詳細に紹介するのはできなかったが,実効性のある研修活動について大変ユニークな試みということで,講演後の質疑応答時間には会場から活発に手が上がった。女性マーケターのキャリアや同じ業界で直接競合関係ではないにしろ複数者の合同研修はほかで実現可能かどうか,などの質問があり,マーケティング研修のあり方について議論が行われた。
 
(プロジェクトリーダー:金春姫)

 
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