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研究報告会レポート

第1回SNSとビジネスモデル研究報告会レポート「SNSの活用可能性と課題を再考する」

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テーマ:「SNSの活用可能性と課題を再考する」
日 程:2017年3月12日(日)15:00-17:30
場 所:日本大学商学部 2203教室
 
【報告会レポート】
 研究会は予定に従い、問題意識の共有とディスカッション(グループ・ディスカッションと全体ディスカッション)の順で行われました。
 
1.問題意識の共有
 まず研究会の企画運営のメンバーによって、このテーマを扱うことの背景に関する報告が行われました。具体的には、「SNSとは何か」、「SNSに注目する理由」、「デジタル化戦略の類型」、「マーケティング領域におけるSNS研究の動向と課題」について報告がなされました。  
 この報告を通じて、ブランド強化を目的とするSNS活用がむしろブランド構築を阻害する可能性があること、SNSの活用が競争優位ではなく競争同位に陥ってしまう恐れがあることなど、様々な問題提起がありました。
この問題を解決するためには、SNSの活用可能性についてより多面的な視点で捉える必要があること、そして阻害要因およびその解決にも注意を払う必要があることが提唱されました。
 
2.ディスカッション
 この問題提議を受けてグループ・ディスカッションでは、2つのグループに分けて、「SNSの活用可能性」、「阻害要因」、「阻害要因の解決」の3点をテーマに議論が行われました。議論内容はグループリーダーによって報告され、全体ディスカッションを行いました。
 この時間には、①コミュニケーション・チャネルのみではなく、販売チャネルとしてのSNSの活用可能性にも注目することの意義、②炎上を避けるための工夫、③C2CやB2CのみではなくB2Bでも活用可能性があること、④KPIの設定と測定の必要性が議論されました。また研究会参加者の実務経験に基づいたSNS活用の実例が紹介されました。この事例報告からは、SNS活用における課題と解決について示唆を得ることができました。
 
3.研究会を終えて
 研究会を通じてSNSに対する期待と課題が共存していることを改めて確認することができました。SNSの活用可能性をさらに高めて、そして課題を解決するためには、「SNSの本質とは何か」に対する深い考察が求められると思います。この考察からSNSマーケティングの固有領域の発見、SNSを活用した競争基盤の獲得、広告モデルを超える新たなビジネスモデルの構築につながる意味ある視点が得られると思います。このテーマについては今後も取り組んでいきたいと思います。参加者の皆さんに改めてお礼を申し上げます。

 
研究会後の記念写真
研究会後の記念写真
 

文責:金雲鎬(日本大学)

 
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