第11回地域活性化マーケティング研究報告会レポート「米国ポートランドの地域活性化-レストラン「ナヴァー」のファーム・トゥ・テーブルの取り組み」 |
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テーマ:「米国ポートランドの地域活性化-レストラン「ナヴァー」のファーム・トゥ・テーブルの取り組み」
報告者:株式会社オーガニッククルー代表取締役(ナヴァー東京代表) 森 敏 氏
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科教授 宮副 謙司
文化ファッション大学院大学 講師 内海 里香
日 程:2017年7月29日(土)19:00-20:30
場 所:navarre(ナヴァー)東京
【報告会レポート】
地域活性化の先進事例とされる米国ポートランド。その地域価値は、特産物開発やイベント開催を越えた地域の人々の「生活スタイル」の魅力である。なかでも「食と農」は、オーガニックなものや作り手がわかる食材を調理し、家族や仲間と一緒に心地よく食べる、さらに作り手農家とつながる、自らも栽培するという生活スタイルということができる。
今回の研究報告会では、まず『米国ポートランドの地域活性化戦略-日本の先をいく生活スタイルとその充実』を上梓した宮副謙司・内海里香からその概要報告が行われた。続いて、ポートランド発レストラン「navarre(ナヴァー)東京」を経営し、日本でも「ファーム・トゥ・テーブル」「オーガニック・ライフ」を推進しておられる森敏氏から、その基本的な考え方(7つのフィロソフィーなど)と、日米での取組み事例が紹介された。
当日は、同店のポートランドスタイルの料理をいただきながら、その事例を学ぶ形式で開催され、学会員相互のポートランドに関する情報交換や、生活スタイル・働き方に関するディスカッションも活発に行われた。
研究報告会会場の風景
【報告会を終えて】
ポートランドに関心を持ち、その生活スタイルに共感する人々が集まったことで、研究会開始前から、参加者相互の自己紹介やネットワーキングが行われ、まさにポートランドでよく見られる活発な交流のある研究会となった。
ポートランドの生活スタイルの実現要因としては、地域の人々の生活意識・行動が前提としてあり、また行政と民間企業などと住民の関係など日米の違いも存在するが、ポートランドを参考に、自分たちの生活をいかに変えていくかという地域活性化の本質的な議論がなされ、大変有意義であった。
会場をご提供いただいたナヴァー東京の皆様に心から厚く御礼を申し上げます。
写真左より、森氏による取り組み事例報告、宮副謙司・内海里香による現地調査研究報告
(プロジェクトリーダー:宮副 謙司)