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研究報告会レポート

第14回地域活性化マーケティング研究報告会レポート「キリンの地域活性化の取り組み」

第14回地域活性化マーケティング研究報告会 > 研究会の詳細はこちら

テーマ:「キリンの地域活性化の取り組み」
報告者:キリン株式会社 CSV戦略部絆づくり推進室 室長 中澤 暢美 氏
日 程:2018年7月30日(月)19:00-20:45
場 所:青山学院大学 青山キャンパス 17号館8階 大学院国際マネジメント研究科
「青山ビジネススクール(ABS)」17810教室

 

【報告会レポート】
 今回の研究報告会は、久々にメーカー企業による地域活性化の取り組みについての事例報告でした。キリン株式会社においてCSV(Creating Shared Value)推進を担当されている中澤様から、キリンにおけるCSVの捉え方(CSRとの違い)や、CSVの重点テーマとしての「地域」の位置づけ、具体的な事例として岩手県遠野のビール企画「TONO BEER EXPERIENCE」、東北地方や熊本などの被災地での復興支援、さらに地域活性化の人材育成など様々な事例について報告がありました。
 本業のビジネスにつながることを意識しつつ、地域や社会の課題を解決していくCSVの取り組みの重要性や、社内をまとめつつ社外に働きかけて実現していく取り組みの努力など、色々と参考になる実例が紹介されました。
 中澤様の熱い話ぶりに参加者が共鳴し、皆が質問あるいは一言コメントするという活気に満ちた研究会となりました。

 
【報告会を終えて】
 キリンの地域活性化の取り組みは、第一に、本業のビール製造・販売の面で主力商品「一番搾り」で47都道府県に細分化した製品開発・製造・販売を行い、地域ブランド性を高める試みがあり、さらに「Third Kitchen Project」では、食ビジネスに関して料理人・食材生産者・消費者のコミュニティを形成するなど、活動の幅が広いことが特徴です。
 地域活性化の担い手として、地域住民の人々、地域行政・企業などに加え、大手企業の参画が期待されています。企業のCSVの高まりと地域がうまく連携し、大手企業のリソース(企画ノウハウ・チャネル・人材・資金など)を活用すること(さらにその仕組み化)が、地域にとっても、今後ますます重要になっていくであろうと思います。
 

写真左より、研究報告会会場の風景、中澤氏による取り組み事例報告
 
(プロジェクトリーダー:宮副 謙司)

 
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