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研究報告会レポート

第8回エフェクチュエーション研究報告会レポート「デジタル・マーケティングとエフェクチュエーション」

第8回 エフェクチュエーション研究報告会 > 研究会の詳細はこちら
テーマ:「タニモク✕エフェクチュエーションでマーケティングは変わる」
講 演1:「タニモクはこうして生まれた」
報告者:三石 原士(パーソルキャリア株式会社コーポレート本部広報部)
講 演2:「タニモクをエフェクチュエーションに活かす」 
報告者:栗木 契(神戸大学大学院 経営学研究科)
パネルディスカッション:「タニモク✕エフェクチュエーション」
登壇者:粟島 亨(豊田通商株式会社 化学品エレクトロニクス本部電子事業統括部)、吉田 満梨(立命館大学 経営学部)、三石 原士、栗木 契
 
日 程:2019年11月7日(木)18:30-21:00
場 所:株式会社デンソー東京支社「集」
 

【報告会レポート】
 エフェクチュエーション研究報告会の第8回では、三石原士氏をゲスト講演者に招き、「タニモク」についてのお話をうかがいました。
 「タニモク」とは、個人の人生設計や生き方の見直しなどに役立つワークショップです。「タニモク」では、他人の観点を活用することによって、それまで意識していなかった自身の目標への気づきや発見が生み出されます。現在ではパーソルキャリア株式会社のミッションである、—人々に「はたらく」を自分のものにする力を-を広める活動の一環として、企業、官公庁、学校などに広く無償でノウハウが提供されています。
この「タニモク」の考案者が三石氏です。当初同氏は、プライベートな活動として「タニモク」を推進していましたが、現在では同氏の勤務先であるパーソルキャリアの公式プロジェクトとして、「タニモク」を社会に広める取り組みに関わっています。
 エフェクチュエーションと「タニモク」の関係については、第1に「タニモク」のプロジェクトが拡大してきたプロセスが、極めてエフェクチュアルだといえます。ドイツから帰国し、日本のビジネス社会に違和感を観じていた三石氏が、個人のリソースを活用しながらはじめた「タニモク」の活動が、会社公認のプロジェクトとなっていきます。これは、エフェクチュエーションの原理である「レモネードの原則」「許容可能な損失の原則」「クレイジー・キルトの原則」に通じる展開です。三石氏は「自分の軸をもつこと、行動すること、三方よしを意識することを大切にしてきた」と語っておられましたが、こうした姿勢がこのプロジェクトをエフェクチュアルなものにしたと考えられます。
 第2に、組織や個人がエフェクチュアルな行動を活性化するためのツールとしても、「タニモク」は役立つといえます。エフェクチュアルな行動を引き起こすには、プロジェクトを進めていくなかで、当初の計画や思い込みに縛られずに、プロジェクトの目標や意義を臨機応変に見直していく柔軟性を組織や個人が保つことが欠かせません。そこでは、新しい観点をいかに獲得し続けていくかがひとつの課題になります。「タニモク」のワークショップでは、参加者はグループのメンバーに仕事や生活といった自身の現状を説明し、他人に目標を提案してもらうことになります。こうしたワークショップは、参加者が新しい観点を獲得することにつながります。
 研究会後半のパネルディスカッションでは、「タニモク」を用いて実施された各種のイベントから参加者の新しい生き方が生まれていることや、プロジェクトの見直しが次々に進んでいることが報告されました。
 

会場の様子

 
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