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研究報告会レポート

第14回ソロモン流消費者行動分析研究報告会レポート「電子版教科書を使った新しい講義法」

第14回 ソロモン流消費者行動分析研究報告会 > 研究会の詳細はこちら
テーマ:電子版教科書を使った新しい講義法
報告者:水越 康介(首都大学東京)
日 程:2019年9月27日(金) 18:00-19:30
場 所:法政大学 市ケ谷キャンパス ボアソナード・タワー25階 研究所会議室5
 

【報告会レポート】
 近年、大学授業においてもさまざまな情報技術の導入が進んでいます。しかしながら、授業で採用する教科書は、依然として紙の書籍が主流です。そこで今回の研究会では、マーケティング・消費者行動領域の授業において、大学生協が提供するシステムを活用して、黒岩健一郎・水越康介(2018)『マーケティングをつかむ(新版)』(有斐閣)と松井剛・西川英彦編(2016)『1からの消費者行動』(碩学舎)の電子書籍版を用いた授業をしている水越康介さん(首都大学東京教授、本研究会メンバー)に、その経験を共有してもらいました。
 水越さんからは、初級、中級、上級の使い方を分かりやすく説明してくれました。教員や学生が電子版教科書にコメントを書き込み共有する使い方や、学生の閲覧のログを活用する方法など紹介されました。特に意識されているのは、学生に本を読むことで勉強する習慣をつくってもらう、ということだそうです。
 その後、浦野寛子さん(立正大学教授、本研究会メンバー)の司会のもと、議論を行いました。まだ電子版を使ったことのない立場から、まず浦野さんから水越さんに質問をしました。そうすることで、使い始めるにあたりどのような点に気をつけるべきなのか、皆で共有していきました。また、教員、学生、出版社の方など、いろいろな立場の人たちから質問があり、電子教科書や新しい講義法に関する関心の高さがうかがえました。ケースメソッドへの応用など、新しい教育の可能性について議論を深めることができました。
 最後には、電子版教科書を使った講義に対応する形で『1からの消費者行動』の第2版が翌年に出版されることがアナウンスされ、研究会を終えました。
 本研究会では、今後も新しい講義方法について議論を深める予定です。またのご参加を期待しております。
 

写真左:電子教科書を用いた講義法について説明する水越康介さん(首都大学東京教授)
写真右:フロアとの議論をモデレートする司会の浦野寛子さん(立正大学教授、奥左)
 

 
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