リサーチプロジェクト
研究報告会レポート

第1回地域活性化マーケティング
研究報告会レポート
「シブヤ大学の地域活性化の取組み」

第1回地域活性化マーケティング研究報告会

テーマ:「シブヤ大学の地域活性化の取組み」
講演者:シブヤ大学学長 左京泰明 氏
日程:2013年7月3日(水)19:00~21:00
場所:青山学院大学 青山キャンパス17号館8階
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科(青山ビジネススクール:ABS)17802教室

 
 

【報告会レポート】
冒頭で本研究会リーダーの青山学院大学宮副教授から、本研究会が仮説として持っている「地域活性化のマーケティングモデル」の紹介があった。今後このリサーチプロジェクトにおいて様々な地域活性化の取組み事例を研究することを通じて、このモデルのブラッシュアップを図っていきたいとの説明があった。

 

シブヤ大学学長の左京氏の講演では、「シブヤ大学」の創設経緯から現在の取組みまでが具体的な取組み事例を交えて紹介された。例えば、「渋谷円山町お座敷遊び体験」「明治神宮の森でのどんぐり拾い」「恵比寿ガーデンプレイスのフレンチレストラン:ジョエルロブションの舞台裏」など渋谷エリアの地域資源に着目して講座を企画し、多くの参加者がその体験(「学び」)を享受するとともに、その後新たな顧客・参加者になって地域の活動に貢献していく流れもでき始め、「シブヤ大学」がそのような街づくりのコーディネート機能を果たしていること。さらに参加者の増加とともに、その参加者が別の場面では教える立場になって講座を増やすことにつながるという循環の仕組みも実現していることが語られた。
また企業とのコラボレーションでのシブヤならではの商品開発、自治体や団体の行事を新しい発想で親しみやすく参加しやすいイベント化した事例、シブヤ大学の「ゼミ・サークル活動」が分化して新たなNPO組織が生まれたことなど、活動の広がりも紹介された。
後半では、当研究会の「地域活性化のマーケティングモデル」にシブヤ大学の活動を当てはめた場合のモデルの見方が提示された。

 

その後、質疑応答・ディスカッションが行われ、最後に出席者(約20名)全員が感想コメントを述べ合い、会員間の情報交換も深まった。

 

講演者の左京氏 研究会の様子
写真左から、講演者の左京氏、研究会の様子

 

【報告会を終えて】
左京氏の地域資源への着眼、編集による地域価値への創造、そして何よりもその実現への行動力が素晴らしいと感じた。そして地域の人々が、自らできることを教え(価値の提供)・教えられる(その価値の享受)という相互の体験を促進することで、地域を活発な動きのあるものに仕立てていくシブヤ大学の仕組みがよく理解できた。シブヤ大学の「大学」という名称は、ある意味で器でしかなく、本質的な地域活性化のマーケティング・コーディネーションがここで行われているのだと思う。
「暮らしの学校」とうたっている百貨店もあるが、シブヤ大学のこの発想・活動を真摯に学べば、百貨店も地域コミュニティの活動の受け皿になったり、あるいは活動を主体的に企画推進していけるのではないか、百貨店の地域活性化への貢献の期待も強く感じた。

 

集合写真 プロジェクトリーダーの宮副教授
写真左から、出席者全員の集合写真、プロジェクトリーダーの宮副教授

 

(プロジェクトリーダー:宮副謙司)

 
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