リサーチプロジェクト
研究報告会レポート

第2回価値共創型マーケティング研究
報告会レポート
「価値共創の実現に向けた
製造企業の挑戦」

第2回価値共創型マーケティング研究報告会
テーマ:「価値共創の実現に向けた製造企業の挑戦」
日程 :2013年8月10日(土)13:00-16:00
場所 :広島大学東京オフィス(東京都港区芝浦3-3-6 キャンパスイノベーションセンター408号会議室)

 

【報告会レポート】
第2回の研究会は、価値共創の実現に向けて製造企業に迫られている課題に注目しました。企業側の圧倒的な影響力によって顧客から支持を獲得した時代は過ぎ、今日の製造企業の多くは顧客との関係に幾つもの問題意識を抱えています。今回は2名の実務家の講演から価値共創の視点で顧客との関係をどのように構築すべきかについて、ご報告を賜りました。そのうえで、製品の使用段階に製造企業がどのように関与できるのかについて検討いたしました。どのような価値共創が望ましいのか、理論的インプリケーションを実務の現場でどのように意識されているのかなど、活発な議論が行われました。

 

報告者と内容は以下の通りです。

 

村松潤一氏(広島大学)
「価値共創研究と製造企業の課題」
本研究会テーマの解題として、価値共創の捉え方や新たな視点が及ぼす示唆など論点の整理が行われました。

 

清野聡氏(マツダ株式会社 商品本部商品企画部 主幹)
「自動車製造業からみた価値共創の意義と課題」
価値共創の視点から企業活動や顧客関係を位置づけ、従来の視点と異なる取組事例をご披露いただきました。そのうえで成果や課題などの言及もあり、今後の顧客対応に向けた考え方などをご報告いただきました。

 

楊歓歓氏(株式会社 小松製作所 建機マーケティング本部建機経営企画室)
「顧客との価値共創 -コマツKOMTRAXの事例-」
製品の使用段階における顧客との関係において、先駆的取り組みといえる小松製作所の事例をご披露いただきました。楊氏は同社にとってこの取り組みが同質的競争を脱却する大きなメリットであることをご指摘になったうえで、こうした情報システム活用のさらなる可能性についても言及されました。

 

今村一真(茨城大学)
「製品マーケティングの課題 -主役から必然への転換-」
ここまでの報告から、製品の使用段階への注目は、BtoB, BtoCで異なる課題があり、価値共創の仕組みづくりにも違いが生じていることを示しました。価値共創の視点が従来のマーケティングの視点と大きく異なることが明らかになったほか、共創の阻害要因とは何かなど、ディスカッションにつながる視点の提供を行いました。

 

研究発表後、研究会参加者の質問を中心にディスカッションを行いました。製造企業の対応について質問が多く行われたほか、現場における問題意識と必要とされる変革について示唆に富んだ意見が述べられ、活発な議論が展開されました。
本研究グループは、11月10日(日)早稲田大学で開催される「マーケティング カンファレンス2013」においてもプロジェクトセッションを行います。また、次回の研究会は12月21日(土) 大阪にて開催予定です。会員の皆様のご参加をお待ちしております。

 

(文責:今村)

 

楊氏のご報告 清野氏のご報告
写真左から、楊氏のご報告、清野氏のご報告

 
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