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研究報告会レポート

第12回プレイス・ブランディング研究報告会レポート「なぜいま地域通貨なのか?面白法人カヤック「まちのコイン」が取り組む「つながりづくり」」

#いまマーケティングができること

第12回プレイス・ブランディング研究報告会(オンライン) > 研究会の詳細はこちら
テーマ:なぜいま地域通貨なのか?面白法人カヤック「まちのコイン」が取り組む「つながりづくり」
講演者:柳澤 大輔(面白法人カヤック 代表取締役CEO)
ファシリテーター:徳山 美津恵(関西大学 教授)
日 程:2021年12月23日(木)19:00-20:30
場 所:Zoomによるオンライン開催

 

【報告会レポート】
 日本的面白コンテンツ事業を掲げ、うんこミュージアムの展開や数々の広告コンテンツを制作し、話題を呼んできた面白法人カヤック(以下、カヤック)。現在はeスポーツとまちづくりを将来的な成長領域としています。経済合理性を追求するならば東京に本社を置くのが最適だと考えるのが自然ですが、カヤックは人間らしい生活を求めて鎌倉に本社を置いています。「まち全体が僕らのオフィスです」と鎌倉のあちらこちらに働く場があり、「まちの社員食堂」など地域の人たちと交流する場も設えています。
 

 
 まちのコインは、まちの価値観を反映する地域通貨として、地域のお手伝い(住民の相互扶助)を通じて人とまちのつながりを作ることを目指しています。コインを循環させるために、まちの人たちを巻き込みながらコインを払う体験を設計するとともに、デジタル管理によってコイン流通の滞りを可視化し、リアルとデジタルの相乗効果を利かせています。また、コインは法定通貨には戻せませんが、法定通貨から地域通貨への交換を可能にし、地域へ経済効果をもたらします。これらの仕組みはソーシャルゲームをはじめ、これまでカヤックが取り組んできた事業経験が活かされているということです。
 
 富の格差、気候変動への対応、地域の持続的発展に意識を向けてきたカヤックは、まちのコインにSDGsへの貢献も付与しています。ひとつひとつの行動がSDGsのどのターゲットに貢献しているのか。それを可視化することで、利用者の行動変容を促す仕組みもとっています。まちのコイン事業はその性質上、急に広がるものではないものの、日本の地域社会の関係人口づくりやSDGsへの関与の向上、ひいては人々の幸福度を測ることにもつながりうる、意欲的な挑戦であることがあらためて分かりました。
 
 プレイス・ブランディング研究会は今年もオンラインのみの開催となり、対面での実施はかないませんでした。一方で首都圏や関西だけでなく、九州、中部、北陸、東北等日本全国から参加者を得ることができました。来年も国内外の先進事例やホットな研究トピックを取り上げ、地道に活動して参ります。皆さまのご参加をお待ちしております。
 
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