マーケティングジャーナル
Online ISSN : 2188-1669
Print ISSN : 0389-7265
テーマ書評
クチコミの促進要因に関する先行研究の整理と今後の研究課題
臼井 浩子
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2014 年 34 巻 1 号 p. 158-169

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抄録

デジタル革命とソーシャルメディアの隆盛によって,消費者自身が消費経験に関する情報(クチコミ)を自発的に広める担い手となってきた。そのため,クチコミに対する関心が近年,高まってきており,クチコミをマーケティング活動に効果的に取り入れる手法が模索されている。しかし,このような試みを成功させるためには,まず,「人はなぜクチコミを行うのか」というクチコミ発生の要因を明確に捉える必要がある。本稿はこうした問題意識を受け,クチコミを促進する要因に着目した先行研究を,1)クチコミ動機の包括的研究(対面のクチコミ,オンライン上のクチコミ)2)クチコミを促進する個別要因の研究,の2つの視点から紹介すると同時に,今後の研究課題を提示する。

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© 2014 The Author(s).
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