ビッグ・データは,ICTにおけるインフラの発展を前段階とし,そのインフラ発展をベースとした多様なデバイスやプラットフォームの発展により進展した。
本稿では,デバイスやプラットフォームのメディア性を理解する重要性を指摘しつつ,ビッグデータ環境下でのマーケティング戦略と消費者行動について,多くの可能性について論じつつ,マーケティング戦略課題に適切なビッグ・データを活用すべき点,一様にデータを扱うのではなく態度データと行動データを区別して活用すべき点,価格弾力性への影響,メディアの内部化と広告と広報の融合,冗長性を除去することの重要性など,7つの留意点についてふれる。