マーケティングジャーナル
Online ISSN : 2188-1669
Print ISSN : 0389-7265
論文
ブランドサイト閲覧目的と閲覧行動の関連性分析
─ オピニオンリーダーとオピニオンシーカー ─
坂下 玄哲ヴィスワネイサン ヴィージェイ
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2014 年 34 巻 2 号 p. 19-32

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抄録

本研究は,消費者のブランドサイト閲覧行動における異質性について,オピニオンリーダー(OL)とオピニオンシーカー(OS)という異なるセグメントの視点から明らかにしようとするものである。異なる閲覧動機を有する両者によって探索されるコンテンツの差異について,特にブランドコミットメント(BC)がいかなる効果を有するかについて,経験データの収集および分析を通じて明らかにする。閲覧履歴データ(クリックストリームデータ)とオンラインサーベイによって収集された態度データを組み合わせた分析結果から,OLが全体的に製品関連情報をあまり閲覧しない傾向がある中,とりわけBC水準の高いOLはプロモーション関連情報を閲覧する傾向が強いことがわかった。逆に,OSが全体的にプロモーション関連情報の閲覧を控える傾向がある中,BC水準の高いOSは特に製品関連情報を多く閲覧する傾向が確認された。発見事項から導かれる理論的,実務的貢献について,特にクリックストリーム分析とウェブサイト管理の視点から論じる。

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© 2014 The Author(s).
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