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『日本マーケティング学会』の設立を発表 |
2012年5月30日
海外を含む研究者・実務家57名が発起人となり『日本マーケティング学会』を設立
マーケティングに携わる人々の交流と新たな研究の促進を目指す
大学や各種研究所等でマーケティングに取り組む研究者と企業や非営利組織でマーケティングに携わる実務家との交流の場を設けることで理論と実務の融合を図り、新たなマーケティング理論や手法の開発を目指すことを主たる目的とした『日本マーケティング学会』の設立が、2012年5月28日、公益社団法人 日本マーケティング協会の第33回通常総会において、嶋口充輝理事長（慶應義塾大学名誉教授）より発表されました。
日本マーケティング学会の設立には、世界のマーケティング研究をリードしてきたフィリップ･コトラー 米ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院教授をはじめ、日本および世界を代表するマーケティング学者、日本を代表する企業の経営者などが発起人として名を連ねています。
なお、『日本マーケティング学会』の設立に際し、2012年11月11日に法政大学・薩埵（さった）ホール（法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎6階）にて設立記念大会（設立総会）を開催する予定です。
● 『日本マーケティング学会』について
入会資格： マーケティングに関心のある方なら原則どなたでも入会可。
なお、主な対象として以下のような方を想定しています。
１．大学もしくは企業や公的機関等でマーケティングの研究や実務に携わっている方
２．将来のマーケティング・スペシャリストを目指している方（大学院生、大学生を含む）
３．その他マーケティングに関心のある方
入会募集時期： 2012年7月中旬よりホームページにて会員募集開始予定
内容： １．コンファレンス（研究大会）の開催
２．『マーケティング・ジャーナル』（学会誌）の発行
３．『マーケティング・ジャーナル』のバックナンバーのオンライン閲覧
４．オンラインでの会員向けサービスの提供
５．その他、本学会の目的を達成するために必要な事業
ホームページ・アドレス： http://www.j-mac.or.jp
設立記念大会（設立総会）： 2012年11月11日(日) 法政大学・薩埵（さった）ホール
東京都千代田区富士見2-17-1（法政大学 市ヶ谷キャンパス 外濠校舎6階）
● 日本マーケティング学会設立の目的
「環境への創造的適応の知」に言及するマーケティング概念がわが国の社会に登場して、半世紀を超える。その間、わが国におけるマーケティング研究は質量ともに充実の一途をたどっている。今般、そうした研究諸力を力強く糾合し、かつ実践との交流の舞台を設けるべく、新しく日本マーケティング学会を設立することとなった。その目的を述べたい。
本学会の第1の目的は、マーケティング研究を志す層の拡充ならびに相互の深い交流にある。それも、大学や研究機関に所属する研究者だけでない。企業はもちろんそれ以外の組織においてマーケティング実践にかかわると同時に研究に関心をもつマーケターが、主たるメンバーとなることを期待する。多様な研究者層の拡充により、マーケティング研究のいっそうの充実発展が計られることは確実である。広いすそ野は、高い頂上を創り出す。また、研究と実践のあいだで、そして他分野の研究者とのあいだで、親しく深い交流が進むことで、研究の新たな地平が開かれオリジナリティ溢れる研究群が登場する。
第2の目的は、マーケティング研究の持つ深い潜勢力（発展したマーケティング研究、マーケティング概念の適応領域の拡大、およびマーケティング知見を持つ層の拡充）を生かす場を用意することにある。研究は、それを実践的に試す「場」を得る必要がある。理論の中だけの精緻化では、理論に潜在した力を引出すことはできない。理論を論文として発表する機会を設けることは、もちろん学会の第一の機能である。しかしそれに加えて、理論を実践の中で評価する機会を得ることがさらに重要である。その時、理論は当初の目論見以上の価値をもつ可能性を得るのである。そのために、理論を発表する場とともに、理論を試す実践の場を意識して育てる必要がある。本学会が果たすべき役割のもう一つは、そこにある。
第3の目的は、わが国のマーケティング研究および実践のグローバル化に貢献することである。今日の研究活動は、世界を舞台に行われる。そのための研究者支援は、本学会の一つの任務となろう。また、他国のマーケティング関連学会との連携による研究の深化や、グローバル化するマーケティング実践のさまざまな形での支援という形においても、貢献したい。
以上が学会設立の目的である。実践との深い交流が、マーケティング研究のより深いレベルでの捉え直しを促し、新たなそしてオリジナリティ溢れる研究が誕生し発展するだろう。それを通じて、わが国のマーケティング実践の質を高めることに貢献したい。
2012年5月28日 発起人一同
● 日本マーケティング学会設立発起人 全57名 （氏名50音順・2012年5月28日）
アーカー, デービッド カリフォルニア大学 バークレー校ハース経営大学院名誉教授
青木 幸弘 学習院大学 経済学部教授
阿部 真也 福岡大学 名誉教授
有馬 誠 グーグル株式会社 代表取締役
池尾 恭一 慶應義塾大学 大学院経営管理研究科教授
石井 淳蔵 流通科学大学 学長
石橋 正明 公益社団法人日本マーケティング協会 専務理事
