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研究報告会レポート

第2回SNSとビジネスモデル研究報告会(春のリサプロ祭り)レポート「ソーシャルメディアを活用したビジネスの課題と新たな活用可能性」

第2回SNSとビジネスモデル研究報告会(春のリサプロ祭り) > 研究会の詳細はこちら

テーマ:「ソーシャルメディアを活用したビジネスの課題と新たな活用可能性」
ゲスト:株式会社 博報堂 アクティベーション企画局 局長代理 茂呂 譲治 氏
発表者:西原 彰宏(亜細亜大学 経営学部 准教授)
    中見 真也(学習院大学 経済経営研究所 客員所員)
    茂呂 譲治(株式会社 博報堂 アクティベーション企画局 局長代理)
    藤居 誠(株式会社 東急エージェンシー CRMコンサルティング部 専任部長)
日 程:2018年3月17日(土) 13:00-14:30
場 所:中央大学後楽園キャンパス
 

【報告会レポート】
 司会の亜細亜大学西原彰宏准教授より本リサーチプロジェクトの発足の背景や目的の説明に加え、今回の研究会テーマである「ソーシャルメディアを活用したビジネスの課題と新たな活用可能性」の解題が行われました。
 最初の報告として、運営メンバーである中見真也氏(学習院大学 経済経営研究所・客員所員)から「価値共創とオムニチャネル、そしてSNS」についてご報告頂きました。SNSやソーシャルメディアの活用は、コミュニケーション戦略やマーケティング戦略、広くはオムニチャネル戦略そして事業戦略の中で捉えていく必要があること、加えて、顧客経験および顧客関係を管理する上でどのようにSNSが寄与するのかについて報告頂きました。また、小売業、サービス業を前提とした場合、インターナルマーケティングとして社内におけるSNSの活用が有用であることや、企業が価値共創性を高めていくためにはネットだけでなくリアルでの消費者との相互作用が必要であることなどが報告されました。
 次に、2つ目の報告としてゲストの茂呂譲治氏(株式会社 博報堂 アクティベーション企画局・局長代理)から、「ソーシャルメディアを活用したビジネスモデルの課題と新たな活用の可能性」をテーマにご報告頂きました。
 まず、昨今の中心的なSNSプラットフォームに関してお話があり、各プラットフォームで得意とするカテゴリーや使われ方、利用ユーザーの世代などが異なっていることを紹介頂きました。その後、ソーシャルおよびデジタルネイティブ世代が今後多くなっていくこと、消費者の閲覧データを基にした消費者の関心・行動の捕捉と位置情報の取得により「MOMENT」アプローチがキーとなっていることなど昨今のソーシャルメディア概況についてお話がありました。
続いて、ソーシャルメディアを活用したビジネスモデル・サービス事例について、16のキーワードをもとにご紹介頂きながら、「持続性」、「収益性」、「ソーシャルメディアがビジネスの中心(コア)となっているか」といった3つの視点から16のサービスを整理頂きました。企業によるSNSやソーシャルメディアの活用という点では、ビジネスのコアを別に置いた上での拡張的なSNS活用という手法が有益であり、ご紹介頂いた16のサービスを通してソーシャルメディア活用における多くの示唆を頂きました。
 

 
 他にも、SNSの社内活用の事例として、社員のモチベーション向上事例などをご紹介頂いた後、SNS活用におけるリスク、いわゆる炎上と言われる問題の分類、その対応体制作りについてご報告頂きました。
 3つ目の報告として、運営メンバーの藤居誠氏(株式会社 東急エージェンシー CRMコンサルティング部・専任部長)より、広告代理店の視点で、日頃の業務におけるSNSとの関わりでの問題意識や課題について説明を頂きました。その際、成果指標として、SNS上にアップされるクチコミのみならずリアルで発せられるクチコミについても成果として捉える必要があることなどを報告頂きました。
 最後にまとめとして、4名の報告者を中心に参加者との質疑応答が行われ、第2回のSNSとビジネスモデル研究報告会は盛況のうちに終了しました。
 
(文責:西原 彰宏)

 
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