リサーチプロジェクト
研究報告会レポート

第6回ソーシャル・ビジネス研究
報告会レポート
「コミュニケーション・サポートによる災害対応 ―東日本大震災の事例から―」

第6回 ソーシャル・ビジネス研究会
テーマ:「コミュニケーション・サポートによる災害対応 ―東日本大震災の事例から―」
報告者:NTTドコモモバイル社会研究所副主任研究員 / 法政大学経営学部兼任講師 本條 晴一郎 氏
日 程:2013年12月20日(金)
場 所:法政大学

 

 NTTドコモモバイル社会研究所の研究員として、2011年3月に起きた東日本大震災後、被災地に入ってコミュニケーション・サポートの立場から支援活動や情報発信をし、企業の対応などを現地の視線から体験した。

 

 現地にいって感じたことは、携帯電話やスマートフォンの普及を通じて生活の一部になった情報通信技術(ICT)だが、大震災という非常事態に際し、果たした役割はごく限定的なものだったとのこと。そして、ICTが機能した場合と機能しなかった場合について、被災地現地の実例に則して紹介した。「現地で起きていることを生かすこと」および「起きたことに事後的に対応すること」を二つの論点として、それらとICTの相性の善し悪しと、変化の激しい状況一般に対応するための今後のイノベーションの形について発表された。

 

 具体的には、震災直後に被災地に入られた報告者ならではの、津波被害状況の説明や、企業と利用者の見方や感じ方の違い、そして、映像制作を通しての被災地から情報発信をしたケース、被災地からの視線でみた企業の対応について、経営理念やビジョンが企業の緊急時対応に与えた影響などについて報告があった。特に、被災者を対象に映像制作ワークショップを開催し、テレビの入らないところから被災者視線の情報発信する価値ということの意義やこれらの作業を通しての心理的支援を結果的に行えたとの紹介があった。会場からは、被災地に入った生々しい話に耳を傾け、ICTとソーシャルビジネスの可能性についての質問や意見がでた。
(なお詳しくは、報告者の著書『災害に強い情報社会—東日本大震災とモバイル・コミュニケーション』(NTT出版、2013年)をご参照されたい)

 


写真左から、ゲストの本條 晴一郎氏、流通科学大学総合政策学部 福井教授

 

会場の様子 会場の様子
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