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第16回エフェクチュエーション研究報告会レポート「スター・サイエンティストによるエフェクチュエーション」 |
第16回エフェクチュエーション研究報告会(オンライン) > 研究会の詳細はこちら
テーマ:スター・サイエンティストによるエフェクチュエーション
日 程:2025年10月1日(水)19:00-20:30
場 所:Zoomによるオンライン開催
【プログラム】
冒 頭:ごあいさつ ならびに エフェクチュエーション研究会の紹介
第一部:レクチャー
スター・サイエンティストによるエフェクチュエーション
スター・サイエンティストの概要
事例紹介(富田勝先生のケース)
牧 兼充 氏(早稲田大学ビジネススクール 准教授)
第二部:パネルディスカッション
エフェクチュエーションの最新研究の紹介を交えながら、スターサイエンティストによるエフェクチュエーションの特徴・普遍性について語る
栗木 契 氏(研究会リーダー / 神戸大学大学院 経営学研究科 教授)
吉田 満梨 氏(研究会メンバー / 神戸大学大学院 経営学研究科 准教授)
宮井 弘之(モデレーター / 株式会社博報堂 オープンインキュベーション局長)
【報告会レポート】
エフェクチュエーション研究報告会の第16回は、スター・サイエンティスト研究の日本の第一人者である早稲田大学ビジネススクール准教授の牧兼充氏をお招きしてレクチャーをいただいたうえで、パネルディスカッションを行いました。
スター・サイエンティストとは科学の特定の分野で卓越した研究業績を残す少数の優れた研究者であり、多数の論文発表、高い被引用回数、多くの特許出願、優秀な若手研究者の育成、ベンチャー企業の設立などを通じて、研究だけでなく経済的・社会的インパクトをもたらす存在です。近年はスター・サイエンティストが自らその研究成果の社会実装を目的として創業に関わることも増えてきました。その過程で、スター・サイエンティストがエフェクチュアルな意思決定のプロトコルを発揮するケースが見られています。
本研究会ではそのような問題意識のもと、牧先生からスター・サイエンティストそのものの研究背景や、日本におけるその同定に関する研究のレクチャーをいただきました。その後、スター・サイエンティストの持つフェクチュアルな意思決定のケースを、富田勝先生のケースをもとにご発表いただきました。
第二部では、栗木・吉田・宮井が参画し、パネルディスカッションを行いました。論点としては、(1)スターサイエンティストが自身の役割を拡張していく過程と関連するエフェクチュアルな意思決定能力を身につけるアプローチや後天的獲得の可能性(2)スター・サイエンティストにエフェクチュアルなプロトコルが発現するパターンとコーザルなパターンについての議論(3)スター・サイエンティストの研究やAI時代の進展を踏まえて経営学はどうあるべきかといった活発な議論がありました。
今回の研究会は、多くの話題が飛び交うなかで、エフェクチュエーションの持つさらなる可能性や経営学の研究のあり方そのものへの示唆が飛び交うなど非常に有意義で活発なものとなりました。


