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研究報告会の案内

リサーチプロジェクト第6回<サービス・マーケティング研究会> ​

#いまマーケティングができること

【研究報告会】
第6回<サービス・マーケティング研究報告会>(オンライン)
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*学会員のみ参加いただけます。入会後、お申込みください。
 
テーマ:日本におけるウェルビーイング:相互協調性からの検討
講演者:内田 由紀子(京都大学 人と社会の未来研究院 教授)
ファシリテーター:山岡 隆志(名城大学 経営学部 教授)
  
 サービスマーケティング研究会では、2022年度「ウェルビーイングとマーケティング」をテーマに研究を行っています。人と社会の広い意味での幸福に関しては、経済学や心理学をはじめさまざまな研究分野で議論されていますが、本研究会では、主としてヘルスケア、ツーリズム、金融、小売、生活関連サービスなどを扱うサービスマーケティング研究の観点から、事例研究と理論的・実証的研究を進めていきます。
 今回は、ウェルビーイング研究において豊富な研究業績をもたれている内田由紀子先生にゲストスピーカーとしてご講演いただきます。心理学分野におけるウェルビーイング研究の過去・現在・未来、日本と海外の比較、日本におけるウェルビーイング研究の現状についてご講演いただき、研究会メンバーおよび参加者の皆様と議論します。
 
講演:日本におけるウェルビーイング:相互協調性からの検討
内田 由紀子(京都大学 人と社会の未来研究院 教授)

 本講演においては日本文化におけるウェルビーイングのありかたならびに、職場における相互協調性の役割についての研究内容を紹介する。
 日本社会ではウェルビーイングは互いの協調性やバランスの中で安心感が感じられるような協調的幸福感に依拠している(内田, 2020)。この点について現在実施しているJSTの「個と場の共創的ウェルビーイング」のプロジェクトでは、職場の状況やウェルビーイングとの関わりをどのように検討するかを検討している。日本の職場は多文化に比べて流動性が低く、新卒採用と社内での人材トレーニングに特化してきた。結果的に多様性は低くなっている。多様性に向き合い、職場の空気をよくするためにはどのようなことが必要で、何を測定すればよいのか、こうした検討課題について紹介する。
 
【プロフィール】
内田 由紀子内田 由紀子(うちだ ゆきこ)
京都大学人と社会の未来研究院教授。専門は文化心理学・社会心理学。
京都大学教育学部教育心理学科卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。
ミシガン大学、スタンフォード大学各客員研究員、甲子園大学講師、京都大学こころの未来研究センター助教、准教授を経て、19年より教授。10~13年まで内閣府「幸福度に関する研究会」委員、21年より中央教育審議会委員。20年から京都信用金庫社外理事。14年「たちばな賞」(京都大学優秀女性研究者賞)、16年「日本心理学会国際賞(奨励賞)」各受賞。2019年~2020年スタンフォード大学行動科学先端研究センター(CASBS)フェロー。著書に『これからの幸福について 文化的幸福観のすすめ』(新曜社)など。
 
Uchida, Y., Nakayama, M., & Bowen, K. S. (2022). Interdependence of Emotion: Conceptualization, Evidence, and Social Implications From Cultural Psychology. Current Directions in Psychological Science, 31(5), 451–456. https://doi.org/10.1177/09637214221109584
Komatsu, H., Rappleye, J., & Uchida, Y. (2022). Is happiness possible in a degrowth society? https://doi.org/10.31235/osf.io/bm45z
Krys, K., Uchida, Y., Oishi, S., & Diener, E. (2019). Open society fosters satisfaction: explanation to why individualism associates with country level measures of satisfaction. The Journal of Positive Psychology, 14(6), 768–778. https://doi.org/10.1080/17439760.2018.1557243
Uchida, Y., Takemura, K., & Fukushima, S. (2020). How do socio-ecological factors shape culture? Understanding the process of micro-macro interactions. Current Opinion in Psychology, 32, 115–119. https://doi.org/10.1016/j.copsyc.2019.06.033
De Almeida, I., Uchida, Y., & Ellsworth, P. C. (2022). Sharing and non‐sharing happiness: Evidence from cross‐cultural studies in the United States and japan. The Japanese Psychological Research, 64(2), 170–180. https://doi.org/10.1111/jpr.12390
 
【日時】
2022年12月16日(金)19:00-21:00
 
【参加方法】
Zoom
 
【注意事項】
*本報告会は、ビデオ会議システムZoomを利用します。Wi-Fiにつながった、カメラ付きのパソコンやタブレット、スマートフォン等から、ご参加ください。
*すでにZoomアプリをインストールしている場合は、最新版にアップデートしてからご参加ください。
*視聴にあたっては、「イベント申し込み完了メール」のリンクからご参加ください。なお、参加にあたり、Zoomのアカウントは不要です。
*学会員向けの報告会のため、映像や音声の録音は禁止です。また、接続先のリンクを第三者に教えないでください。
*研究会側で、「ビデオの開始(映像オン)」、「音声ミュート」を初期設定しています。なお、ご自身の背景などカメラに映るものに著作権上の問題がないようにご注意ください。
*質問は、適時チャットにコメントください。質疑応答の時間に取り上げます。なお、全て対応できない場合はご容赦ください。
*当日は、サイト掲載のためZoomの様子を画面キャプチャする予定です。問題のある方は、「ビデオの停止(映像オフ)」にしてください。なお、前述した著作権上の問題はご注意ください。
*オンライン開催にあたり、運営側が不慣れなためのトラブルや、参加者のインターネット接続、映像・音声等のトラブルには対応できないことを、あらかじめご了解ください。
 
【参加費】
無料
 
【定員】
100名
 
【応募締切】
2022年12月15日(木)
 
参加申し込みはこちら

 
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