リサーチプロジェクト
研究報告会の案内

リサーチプロジェクト第2回<ファッション・マーケティング研究会>

【研究報告会】
第2回<ファッション・マーケティング研究報告会>(オンライン)
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*学会員のみ参加いただけます。入会後、お申込みください。
 
テーマ:米国ファッションマーケティングの最前線
報告者:平山 幸江 氏(米国在住流通ステラテジスト / Sachie Hirayama Retail Strategies 代表)
 
 今回の研究報告会では、米国在住の流通・小売業界動向の専門家である平山幸江氏に、米国ファッション業界におけるマーケティングの直近動向を紹介いただき、変化の潮流とその変化をビジネス上の好機とするにはどのような戦略展開をすべきかを考える機会としたいと思います。平山氏は、長年ニューヨーク在住で、全米の流通・小売についてリサーチし、日本の企業(証券アナリストなども含む)にレクチャーを継続されており、その経験を踏まえて、この2024-25年の動向を、現地の視点で解説していただきます。折しも全米小売業協会カンファランスがこのほど開催されましたが、その現場もリサーチされていますので、そこで見る最新の動向、さらにそこからの将来展望、日本のファッション企業への示唆を多くいただけるものと期待されます。
 
(現時点で用意されている主な研究報告内容)
(1)「ブランドのトランスフォメーション」-かつてはマス市場で高いシェアを誇ったファッションブランドがいくつかの共通した戦略でトランスフォームに成功し始めている。
 「百貨店」-百貨店企業は、百貨店ブランドは縮小するが、百貨店以外の業態・事業を持つことで全社として生き延びる方向を模索している(ノードストローム・メーシーズなど)。
 「専門店」-顧客の変化、次世代の中核顧客のファッションテイスト、ライフスタイル、ワークスタイルに合わせて商品のアップデートを図ったり、次世代向け新ブランドを立ち上げて全社の主力ブランドとして育成し成功している(Jクルー、ギャップ、アバクロンビー&フィッチ、アメリカンイーグル、ヴィクトリアズシークレットなど)。
 「D2C」-2010年前後に大量に生まれたD2Cブランドのごく一部のみが生き残り、また現在成長しているD2CブランドはZ世代が重視するサステナビリティの価値観に訴求するブランド戦略と、より洗練されたソーシャルマーケティングで成長している。
 
(2)循環経済がデフォルトに
 地球環境への影響の観点からファッション業界に対する危機感は、若い消費者の方が企業より早く反応を示している。その結果、以下のセカンドマーケットが成長しているが、ファッションブランドは積極的にそこに参入することによって①自社ブランドを保護、②成長市場からいかに経済的、顧客関係性面での利益を得るかを学んでいる。
 「再販」-マーケットプレース運営、ブランド自身による自社ブランドの回収・再販事業・レンタル:レントザランウェイのような専業だけでなく、アーバンアウトフィッターズの「ヌーリィ(Nuuly)」は成長ドライバーに。
 「アップサイクル」-パタゴニア、アイリーンフィッシャー他、古くからサステナビリティコンセプトだった先駆ブランドだけでなく、トミーヒルフィガー等大手マスブランドも取組開始。
 「リサイクル」-中古品を回収し、いったん素材に再生して新製品を製造販売(リーバイストラウス、H&Mなど)。
 「リペア」(修繕)-サービスとして提供(パタゴニア、リーバイ&ストラウスなど)。

 
(3)NRFビッグショー2025より報告
 毎年、全米小売業協会年次総会のキーノートセッションには、その前年に経営革新面で功績のあった企業が登壇するが、今年はトミーヒルフィガーを皮切りにファッション系企業のCEOや重鎮が多く登壇した。セッションは30分でインタビュワーとの対談形式なので大局的な話しか出ないが、それゆえに各企業トップの経営の視座が読み取れる。
 
【プロフィール】
平山幸江氏平山 幸江 氏
Sachie Hirayama Retail Strategy 代表、経済産業大臣登録中小企業診断士、米国フォーリンプレスセンター登録リテールジャーナリスト
慶應義塾大学、NYファッション工科大学卒業(最優等賞受賞)。西武百貨店勤務後渡米し伊藤忠プロミネントUSA(Jクルー・ジャパン)、イオンUSA調査部ディレクター(タルボット社営業分析を含む)を経て2010年より米国リテールコンサルタント、リテールジャーナリストとして独立。日米での小売事業の実務経験に基づいた米国小売業界に関する調査、事業戦略アドバイス業務、執筆、講演を行っている。2020年よりジェトロ中小企業海外展開現地支援NY地区コーディネーターとして中小、中堅企業の米国市場進出の支援業務も行っている。
執筆活動は、日本経済新聞、ダイヤモンドチェーンストア、SC Japan Today(日本ショッピングセンター協会)、ストアーズレポート、JBプレスデジタルイノベーションレビュー(JDIR)、販売革新など。講演活動は、ジェトロ(日本貿易振興機構)、日本HPリテールテックセミナー、リテイルサイエンス、日立製作所、セールスフォース、JBプレスワールドリテールDXフォーラムなど多数他。
 
【日時】
2025年2月15日(土)20:00-21:30
 
【参加方法】
Zoom
 
【注意事項】
*報告会は定員制であり、追加募集などの処理が煩雑になるため、キャンセルができないことをご了解ください。
*本報告会は、ビデオ会議システムZoomを利用します。Wi-Fiにつながった、カメラ付きのパソコンやタブレット、スマートフォン等から、ご参加ください。
*すでにZoomアプリをインストールしている場合は、最新版にアップデートしてからご参加ください。
*視聴にあたっては、「イベント申し込み完了メール」のリンクからご参加ください。なお、参加にあたり、Zoomのアカウントは不要です。
*学会員向けの報告会のため、映像や音声の録音は禁止です。また、接続先のリンクを第三者に教えないでください。
*研究会側で、「ビデオの開始(映像オン)」、「音声ミュート」を初期設定しています。なお、ご自身の背景などカメラに映るものに著作権上の問題がないようにご注意ください。
*質問は、適時チャットにコメントください。質疑応答の時間に取り上げます。なお、全て対応できない場合はご容赦ください。
*当日は、サイト掲載のためWEBでの開催状況を写真撮影予定です。問題がある場合は、当日プロジェクトの企画運営メンバーにお伝えください。なお、前述した著作権上の問題はご注意ください。
*オンライン開催にあたり、運営側が不慣れなためのトラブルや、参加者のインターネット接続、映像・音声等のトラブルには対応できないことを、あらかじめご了解ください。
 
【参加費】
1,000円
 
【定員】
先着20名
 
【応募締切】
2025年2月13日(木)
 
参加申し込みはこちら

 
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