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 日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.2 No.12 
コラム:「理念重視型経営」へ、もう一度世界で勝つために
芸術文化と事業課題、マックス・ウェーバーの象徴的相互作用論
森 泰規
株式会社 博報堂 ブランド・イノベーションデザイン局
発行:2016年05月18日
更新:2016年05月18日
分類 : コラム
要約 :
筆者は、基本的に経営課題について考える際、企業というものは人が創り出すものであるということを大前提とし、つまりは、「文化的理念や価値観が社会の形成と私たち一人ひとりの行為を形成」すると結論付けたマックス・ウェーバーの<象徴的相互作用論>に近い視点を採っている。これまでも無意識に、現業の職務を捉える際にもそのように考えて来た。むろん構造がないとは考えてはいない、しかし先立ってあるのは人の行為であり、それが結果として構造を生む、という立場を採る、という意味である。
さても出光佐三氏は昭和24年の訓示で「(出光は)事業の芸術化を信じ…醜悪なる、単なる金儲けであってはならぬ」といった。堤清二氏は1962年の論文で「芸術と経済は協同しなくてはならない」と訴えている。稲盛和夫氏は「何かを成そうとするときは、まず心の底からそうしたいと思い込まなければならない」と述べておられる。もう一度世界で勝つために、これら先人の経営者たちの理念をまさに再度参照するにふさわしい時期が到来しているのではないか。本稿は、その「芸術」という点に光を当て、やや詳細に筆者の問題関心を融合させて起案した。題材としてマルセル・プルーストとワグナーとの関係を取り扱っている。
キーワード : 事業理念 感覚の質的本質 プルースト『失われた時を求めて』 ワグナー「示導動機」
ページ数 : 表紙1 + 本文11
ファイルサイズ : 982KB


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