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 日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.3 No.18 
コラム:〈関係の創造と維持〉について
作為そのものの内に作為を排した和歌と俳諧に学ぶ
森 泰規
株式会社 博報堂 ブランド・イノベーションデザイン局
発行:2017年08月17日
更新:2017年08月28日
分類 : コラム
要約 :
当会および分野の柱石と言うべき研究者らの著した教科書に「マーケティング」とは「企業が、顧客との関係の創造と維持を、さまざまな企業活動を通じて実現していくこと」とある。とすると、マーケティングは「芸術家が、鑑賞者との関係の創造と維持を、さまざまな創作活動を通じて実現していくこと」をも視野に入れると有益なのではないかとおもう。たとえば、引用される素材や主張が、説明不十分なまま推移・展開するがために、聴衆や読者を「おいてけぼり」にしていると批判・抗議されることが、芸術作品にはよくある。ただ、そうしたものこそ、全くこれまでにない新次元へ導こうとした結果であることが多いのである。
ここに「関係の創造と維持」についての根本的で、かといって一概に否定しきれない性格がある。企業と顧客との関係は、創造され、維持されるものではあるが、当然のことながら時代に応じて変転するものである。受け手=送り手の関係が時間をかけて成立していくこともしばしばである。
今回は筆者が親しんできた芸術文化の分野にうち、和歌と俳諧に焦点を当てて、〈関係の創造と維持〉を考えていく。
キーワード : 関係の創造と維持 俳諧 和歌
ページ数 : 表紙1 + 本文7
ファイルサイズ : 407KB


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