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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.7 |
テーマノミクス |
地域活性化戦略の新基調 |
西村 友幸 小樽商科大学大学院 商学研究科 教授 |
内田 純一 同上 |
発行:2018年10月08日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 地域活性化という語には大別して2つの意味合いがある。本稿ではこのうち「攻め」の地域活性化,すなわち地域に経済的な効果をもたらそうとするタイプに焦点を合わせる。「攻め」の地域活性化戦略の新基調として,本稿はテーマノミクスの概念を提示する。テーマノミクスとは,街全体をテーマパークに見立て,そのテーマにちなんだ種々のアトラクションを域内で整備もしくは発掘し,外から観光客を呼び込み地域を活性化する(付加価値を増大する)戦略である。観光に関しては巷間,単なる物見遊山からテーマ性を備えたいわゆるニューツーリズムへのシフトが生じたと言われており,テーマノミクスはそのようなシフトに対応したものである。われわれは,こうしたシフトの背後には,地域の衰退という現象も付随した大きな社会変動があったのではないかと考える。人間はマトリックス社会の中で生きている。それは,地域コミュニティという縦糸とテーマコミュニティという横糸が交織した社会である。この社会が大きく変動し,地域を衰退させた一方でテーマノミクスの好機を提供している。 |
謝辞 : |
キーワード : 街全体がテーマパーク マトリックス社会 観光 |
ページ : pp.142-152 |
ファイルサイズ : 676KB |
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