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 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.8 
日本企業の延期化行動と財務成果
延期-投機モデルの実証分析
久保 知一
中央大学 商学部 教授
発行 : 2019年11月26日
報告要旨 :
製造業者から最終顧客までのマーケティング・チャネルでは,生産や配送など様々な意思決定が行われる。これらの意思決定を最終顧客の購買時点に近い時点で行うことを延期と呼び,より早い時点で行うことを投機と呼ぶ。延期-投機モデルは,マーケティング研究で幅広く応用されてきたが (Ono and Kubo, 2019),二次データを用いた実証分析は希少である。
そこで本研究では,日本企業の財務諸表から10年分のパネルデータを構築し,企業の延期化行動が財務成果に与える効果を実証分析した。延期と投機は1つの測定尺度で測定可能であるため,ELI(経験的リーン指標)を延期の尺度として用いた (Eroglu and Hofer, 2011)。この尺度は,在庫を売上に回帰して得られた在庫の理論値と在庫の観測値の差分であり,値が大きいほど在庫保有水準が少なくなる。したがって,実需に合わせて在庫を持つという意味での延期化が進んでいることを示す測定尺度として利用可能である。
パネル操作変数推定の主要な結果は,内生性を考慮しても,延期が進むほど売上高営業利益率が高くなるというものである。ポスターでは,それに加えて産業効果や需要不確実性の影響などが報告される予定である。
キーワード : 延期-投機モデル ELI キャッシュコンバージョンサイクル 操作変数法


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