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日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.3 No.9 |
オムニチャネル化の組織的課題 |
小売企業における戦略転換の組織的制約 |
高嶋 克義 神戸大学 経営学研究科 教授 |
金雲鎬 日本大学 商学部 准教授 |
発行:2017年01月25日 更新:2017年01月25日 |
分類 : 論文 |
要約 : オフラインとオンラインの両方で商品情報を収集し購買をするオムニショッパーの行動に対応して,オフラインとオンラインの両方のチャネルを1つの企業が展開し,販売局面でのデータ統合によるシナジー効果を発生させようとするオムニチャネル化が議論されている。しかし,オムニチャネル化には,店舗事業とEC事業との間に存在する組織的制約に基づくデータ統合の制約が予想される。すなわち,店舗事業とEC事業の各事業では,異なるタイプの組織アーキテクチャが選択され,それに基づく組織能力が蓄積されるため,別の組織アーキテクチャを要請する戦略への転換が制約される。本稿では,この組織的制約の概念に依拠して,販売・サービス活動に関して,オムニショッパーに対応するように小売企業が店舗とECの情報をシームレスに共有して活用することが制約されることを説明する。 |
キーワード : オムニチャネル インターネット 小売業 EC 組織的制約 |
ページ数 : 表紙1 + 本文10 |
ファイルサイズ : 460KB |
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