ニュースリリース

日本マーケティング学会 共催
2014年5月度 嶋口・内田研究会レポート
「ギネスワールドレコーズジャパンのコンテンツビジネス戦略」

日本マーケティング学会 共催 2014年5月度 嶋口・内田研究会レポート
「ギネスワールドレコーズジャパンのコンテンツビジネス戦略」
 
日程:2014年5月26日(月)19:00~20:30
場所:早稲田大学 早稲田キャンパス 11号館 9階 913教室
講師:ギネスワールドレコーズジャパン 日本代表 小川 エリカ 氏
共催:日本マーケティング学会

 

【レポート】
小川エリカ氏 日本マーケティング学会との共催により実施された2014年5月度 嶋口・内田研究会。
今回の講師は、ギネスワールドレコーズジャパン代表の小川 エリカ氏です。ギネス世界記録は、これまで数々の感動のシーンを彩ってきた、誰しもが知るユニークなコンテンツです。そんなギネス世界記録のコンテンツビジネスとしての側面に焦点を当て、歴史、コンテンツバリュー、ビジネスモデルについて、多くの事例を交えながらご紹介いただきました。

  

【概要】
ギネス世界記録のはじまりと現在の姿
 1951年、サー・ヒュー・ビーバーが「もっともはやい猟鳥は?」と疑問を抱き、あらゆる世界一の調査をマクワーター兄弟に依頼したことがはじまりです。1955年には「ギネスワールドレコーズ」としてまとめられ、初版1000刷が無料で配布されました。ギネスビールで有名なギネス社が生み出したということはご存知でしたでしょうか?パブでお酒がすすむ話題づくりとして活用されました。
そして現在に至るまで、書籍の「ギネス世界記録」は世界的なベストセラーとなっています。今やギネスワールドレコーズは書籍だけにとどまることなく、TV・イベント・PR・ライセンシング・デジタルなど360°で展開されるコンテンツとなっています。
ブランドの認知率はUSとUKで97%、日本でもおおよそ90%を超える認知率となっています。
笑っていいともの最終回や、フィギュアスケートショートプログラム最高得点などの著名人をたたえる記録や、もっとも高いタワーなどのロケーション、もっとも高いモヒカンなどユニークな個人の方の記録まで幅広い記録を認定しています。

 

ギネスワールドレコーズジャパンのビジョン、ミッション、バリュー
 ギネスワールドレコーズは「記録認定における世界的な機関」であり、「Officially Amazingオフィシャリー・アメージング」をタグラインとして掲げます。「権威がある、公式、高潔」でありながら、「エンターテイメント性、楽しさ」を合わせ持つという意味でもとてもユニークです。
私たちには3つのミッションがあり、それは「世界で一番ということを称賛すること」「誰でも偉業に挑戦できることを刺激すること」「インスピレーションとエンターテイメントを提供すること」です。そして私たちが大切にしている価値観もまた3つです。「Integrity(誠実品格)」「Respect(敬意を払う)」「Inclusiveness(多様性を受け入れ、誰にでもチャンスを)」です。

 

ギネス世界記録に挑戦してみましょう!
 突然ですが、来場されたみなさんで、ギネス世界記録に挑戦してみましょう。
挑戦する記録は「息をとめる最長時間」です。
実際には厳密なルールブックに従って挑戦をしていただくことになりますが、この世界記録は男性が22分、女性が18分32秒59です。いかがでしたでしょうか。
お分かりいただけたのではないかと思いますが、ギネス世界記録は、挑戦することは簡単ですが、達成することは、難しいのです!

 

ギネスワールドレコーズが提供するサービスとそのバリュー
 ギネスワールドレコーズは、このコンテンツのバリューを、法人のお客様のビジネスソリューションとして活用いただけるいくつかのサービスを提供しています。
具体的には、PR効果を高める「認定イベント」、施設集客を高める来場者参加型イベント「チャレンジフェア」、広告・販促活動において“世界一”の商標をご利用いただける「マーケティングキャンペーン」の3つをご紹介させていただきます。すでにこれまで、数多くの企業にご活用いただいています。テレビや新聞、広告などで目にされている方も多いのではないでしょうか。

 

ギネス世界記録の<認定イベント>で地域活性化 !?
 2012年、ギネスワールドレコーズジャパンでは、「町おこしニッポン」というプロジェクトを開始しました。町おこし専用の窓口として、ギネス世界記録の申請方法・各種手続きのご案内や、既存記録のご紹介、無料での事前コンサルティングなどを提供しています。
地域のPR、集客力アップ、海外への発信、経済波及効果、地域の一体感を高めるエモーショナルな効果など、地域の活性化の一助となることを願っています。

 

ビジネスモデルの特徴とグローバル戦略の鍵
 ギネスワールドレコーズは、コンテンツのブランド価値を高めながら、「記録の審査・管理・企画サービス」「ブランドのライセンシング」「アセットライセンシング」「パートナーシップによるレベニューシェア」などによって収益をあげています。
また、ギネスワールドレコーズは、イギリスを本国としますが、日本発の取り組みがグローバルにも展開されています。私自身、東洋人として初めて、イギリス本国の経営に参画しています。特に、書籍を主な収益源とする欧米に比べ、世界記録に関わるコンテンツを360°展開で収益を上げる日本のビジネスモデルは本社においても注目されています。

 

これからのビジョン
 これからもギネスワールドレコーズジャパンは常に「社会的意義があるかどうか」を問いながら活動していきたいと考えています。そして、ますます日本からたくさんの記録が誕生し、世界に発信していくことのサポートになることを願っています。

 

さいごに
 最後となりましたが、ここで改めて、ギネス世界記録というコンテンツのバリューについて、まとめさせていただきたいと思います。
 
・一生に一度あるかないかの出来事(差別化)
・個人、チーム、組織であろうと(多様性)
 自分事化できる(エモーショナルメリット)
・人に伝えたくなり(PR)
 人から人に伝播(拡散)させたくなる
・ヒーローメーカーであり(認証する権威)
・ストーリーマーケティングの最強のツールである

 

ありがとうございました。

 

会場風景 会場風景
会場風景

 

【研究会を終えて】
 ギネス世界記録、それは誰もが知るコンテンツ。しかし、コンテンツビジネスとしての視点から語られることはなかなかなかったのではないでしょうか。本国において、東洋人初の幹部となられた小川氏の講演はまさにオフィシャリー・アメージングそのものでした。数多くの映像や写真、音楽を交えた事例のご紹介や、来場者全員がスタンディングで参加した世界記録への挑戦など、インタラクティブな講演会となりました。また質疑応答も、コンテンツ価値の向上とマネタイズのバランス、今後のブランド戦略など、経営課題と直結する議論が活発に行われました。

 

(文責:嶋口・内田研究会事務局 早稲田大学ビジネススクール内田ゼミM2 尾崎文則・山谷あすか)

 
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