ニュースリリース

日本マーケティング学会 共催
2014年9月度 嶋口・内田研究会レポート
「スポーツマネジメントにおける
理念の重要性」

日本マーケティング学会 共催 2014年9月度 嶋口・内田研究会レポート
「スポーツマネジメントにおける理念の重要性」
 
日程:2014年9月26日(金)19:00~20:30
場所:社団法人日本マーケティング協会
講師:株式会社ジャパン・ベースボール・マーケティング 代表取締役 村山 哲二 氏
共催:日本マーケティング学会

 

【レポート】
 四国にプロ野球の独立リーグができて10年。最大で18チーム存在した独立リーグ球団は現在、13チームに留まっております。未だにプロ野球独立リーグというスポーツ文化が日本で根付いていない中で、ルートインBCリーグは2007年に4球団で開幕して以来、来シーズンは8球団となる。運営の根幹をささえるリーグの理念である「BCリーグ憲章」の実践を通じて、理念の重要性と地域社会で為すべきミッションに迫りました。
 ルートインBC(ベースボール・チャレンジ)リーグは、2007年にスタートした、国内2例目のプロ野球独立リーグです。新潟、長野、富山、石川の北信越4県を舞台として、2007年4月に「北信越BCリーグ(旧称)」が開幕。2008年シーズンからは群馬、福井の2球団を新たに加え、リーグ名称を「BCリーグ」に変更し、6球団で運営される。2014年からは、福島・熊谷に球団が加わり8チームで運営されております。ルートインBCリーグの設立目的は「野球事業を通じて地域社会に貢献すること」。地域貢献活動を球団に義務づけており、地域の子供達のためのプロ野球を創ることです。
 今後は日本プロ野球機構(NPB)に所属する12球団へ入団を希望する選手や地域への子供たちへ指導を中心に活動する選手と多様性が拡大する中で、リーグ全体のレベルも上がり、その認知度も高まっていく中でも、理念を忘れない精神で、野球が好きになる子どもたちに夢を与えていくという、貴重なご講演でした。
  
村山哲二氏
村山哲二氏
  

【概要】
ルートインBCリーグとは
① 北信越4県を舞台として2007年にリーグが開幕
  2008年に群馬・福井、2014年には福島・熊谷を加え、現在8チームでの展開
② 主に地域に属する社会人・大学・高校野球経験者が選手として所属
  選手はリーグ開催期間において「プロ」契約し、オフシーズンはサラリーを得て生活している
③ 近年はNPB経験者やMLB経験者も各チームと契約し、話題性も高まっている

 
現状と今後の展開
・ボールパーク化計画
各チームが主体となって、選手との交流、楽しいアトラクション、地元の美味しいフード、種々の応援グッズなど、感動と魅力にあふれたスタジアムづくりを目指す。
・巡回型野球教室による普及活動の展開
巡回型野球教室では、各県球団の監督・コーチ・選手が数名単位で県内各地の少年野球チームや小・中学校を訪問し、原則として1チーム単位での野球教室を継続的に実施。選手たちが子供たちの良き「お兄さん」となって親身に指導を行っている。
・地域に密着し細分化された地域後援会を基盤とするサポーター組織の確立
各県内全域に渡って地域後援会を構築することにより、地域に密着し、県民の皆様から愛される球団経営へ
・キャリアサポーター制度によるセカンドキャリア支援
シーズンオフには選手たちが地元の企業で就業する機会を提供している。
(1)シーズンオフの生活費を稼ぎながら、
(2)社会経験を積み、
(3)地域交流の場をもつ、
「一石三鳥」の施策を実施している。
・地域振興イベントやボランティア活動への積極的な参加
各球団が、地域振興イベントやボランティア活動などにも積極的に参加し、地域の皆様から愛される「県民球団」を目指す。

 

ルートインBCリーグ 社会貢献活動
“MIKITO AED PROJECT”
「2006年7月9日、野球の試合前に急性心不全で倒れ、還らぬ人となった水島樹人君。
イチロー選手に憧れ、将来はプロになるのが夢で、
『地元にもプロ野球があればいいのに』ということも、よく言っていたそうですね。
あなたのことを知り、BCリーグは設立への決意を一層強くしました。
3年目を迎えたリーグですが、野球を愛する人がたくさん集まってきています。
一人ではできないことも、力を合わせれば変えられる……。
「AEDの普及も、きっと」そう信じて”MIKITO AED PROJECT”を推進していきます。」

 
村山哲二氏 会場の様子
写真左から、村山哲二氏、会場の様子
 

【研究会を終えて】
 本レポートではお伝えしきることができませんが、当日は、豊富な例示やリーグ運営実績、映像等を交えて、とてもわかりやすくご講演をいただきました。70名を超える来場者は、マーケティング関係者、研究者、実務家の方、そして参加者の中においても学生時代に野球を経験している方もいらっしゃったため、質問・議論も非常に活発に行われました。
 プロ野球へめざす子供たちへ、夢を目指すことのすばらしさとともに、地域における野球環境を整え、かつBCL憲章~地域と、地域の子供たちのために~をいかに浸透させるかに奔走し運営を続ける村山さまの熱意が伝わる、有意義な研究会でした。
 最後に、“MIKITO AED PROJECT”が今後日本中で広まっていくことを切に願いたいと思います…

 

(文責:嶋口・内田研究会事務局 早稲田大学ビジネススクール内田ゼミM1 品田貴志)

 
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