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研究報告会レポート

第1回 エフェクチュエーション研究報告会レポート「熟達した起業家による意思決定 -エフェクチュエーション- の可能性」

第1回 エフェクチュエーション研究報告会 > 研究会の詳細はこちら
テーマ:「熟達した起業家による意思決定 -エフェクチュエーション- の可能性」
ゲスト:谷井 等 氏(シナジーマーケティング株式会社 代表取締役社長)
 

  1. 「マーケティング論の陥穽〜エフェクチュエーションからの気づき」
    栗木 契(神戸大学 大学院経営学研究科 教授)
  2. 「起業家が用いるエフェクチュエーションの原理」
    高瀬 進(神戸大学 大学院経営学研究科 研究員)
  3. 熟達した起業家によるプロトコル分析の実際
    ゲスト:谷井 等 氏(シナジーマーケティング株式会社 代表取締役社長)
    司会進行:高瀬 進
  4. パネルディスカッション「新規事業開発とエフェクチュエーション」
    ゲスト:谷井 等 氏、栗木 契、高瀬 進、宮井 弘之(博報堂ブランドデザイン)

 
日 程:2015年1月29日(木)18:00-20:45
場 所:神戸大学 大阪梅田インテリジェントラボラトリ
 

【報告会レポート】
 エフェクチュエーション研究報告会の第1回では、CRM事業において日本を代表するITベンチャーである、シナジーマーケティング(株)代表取締役の谷井等氏をゲストにお迎えしました。谷井氏は、日本でも稀な楽天とヤフーと両社に対して事業売却の経験をもつ熟達した起業家であり、プロトコル分析の映像なども行いながら、エフェクチュエーションが明らかにしている、起業家としての熟達、意思決定の特徴について、議論をいたしました。
 栗木氏からは、「マーケティング論の陥穽〜エフェクチュエーションからの気づき」と題してご講演をいただき、企業家研究におけるエフェクチュエーションの研究知見について解説いただき、そこから得られるマーケティング論への示唆について解題いただきました。
 高瀬からは、谷井氏のプロトコル分析の映像を交えて、熟達した起業家の特徴について解説させていただき、また、谷井氏の学生時代から現在にいたるまでの企業家活動の遍歴を踏まえながら、ご自身がなされてきたビジネス上の重要な意思決定の意味について議論をさせていただきました。
 その後、パネルディスカッションでは、エフェクチュエーションの知見から得られる新規事業開発への展望について活発な議論をおこないました。実際に、博報堂において新規事業開発の現場に携わっておられる宮井氏からは、大企業におけるスタートアップの実際について話題提供をいただき、どのような状況においてエフェクチュエーションが有効であるか、一方、合理性に基づく意思決定であるコーゼーションとの使い分けについて検討をいたしました。
 今回の報告会は、初回ということもあり、エフェクチュエーションの裏側にある認知科学や人工知能への言及や、プロトコル分析の実際、マーケティング研究への示唆にいたるまで、多岐にわたる議論が展開されました。また、谷井氏からの話題提供や、ディスカッションも、熟達した起業家ならではのエフェクチュアルなやり取りに、多くの参加者も魅了され、きわめて充実した研究報告会となりました。
 
会場の様子
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