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研究報告会レポート

第7回アジア・マーケティング研究報告会レポート「デンマークにおけるインバウンド観光客のマッピングプロジェクトの構想」

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テーマ:「デンマークにおけるインバウンド観光客のマッピングプロジェクトの構想」
報告者:FUMIKO KANO GLÜCKSTAD, Associate Professor, コペンハーゲン・ビジネススクールDept. of Management, Society, Communication
日 程:2019年5月30日(木)18:00-20:00
場 所:東洋大学 白山キャンパス5号館5309教室
 
【報告会レポート】
 今回ゲストスピーカーに迎えたのはコペンハーゲン・ビジネススクールの加納史子氏です。加納氏は同志社大学で心理学を学び,パナソニック勤務を経て、デンマークへ移住しました(在住20年)。コペンハーゲン・ビジネススクールにてPhD(異文化コミュニケーションの認知モデリング)取得し,2016年より現職。 同ビジネススクールではSustainability CenterのConsumer and Behavioral Insights Groupに所属しています。
 講演では,デンマークにおけるインバウンド観光客を念頭に開発された,UMAMI(Understanding Mindsets Across Markets, Internationally)プロジェクトについて紹介されました。同プロジェクトでは,デンマーク工科大学が独自で開発した教師なし機械学習による消費者セグメント分析手法を用いて,Schwartzによる10の価値観理論のデータベースとその他の依存変数を組み合わせたデータ解析を行っています。消費者セグメントと観光地イメージ形成および訪問意図との関連性についての分析結果も紹介されました。最近は,デンマーク国立博物館の参加を受け,データ・ドリブンのデザインプロジェクトも始めるなど精力的に取り組んでいます。
 このように,インバウンド客についての産官学の多様なプレイヤーを巻き込んだ大規模な取り組みは日本のインバウンド業界にも興味深い示唆を与えるものです。講演後,参加者との活発なディスカッションが行われました。
 

会場の様子
 
(文責:金 春姫)

 
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