第4回地域活性化マーケティング 研究報告会レポート 「地方における新しい働き方のデザイン- 神山町サテライトオフィスから得たもの」 |
第4回地域活性化マーケティング研究報告会
テーマ:「地方における新しい働き方のデザイン-神山町サテライトオフィスから得たもの」
講演者:Sansan株式会社 代表取締役社長 寺田 親弘 氏
日程:2014年6月25日(水)19:00~21:00
場所:Sansan株式会社本社 フリースペース「Garden」
東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル13F
【報告会レポート】
前回の研究報告会で研究対象とした徳島県神山町で、具体的な地域活性化の取り組みの代表例である「サテライトオフィス」事業にて、その進出第1号企業であるSansan株式会社の寺田社長より、その「神山ラボ」での働き方革新の発想、実際、効果などについて講演いただいた。
また今回の会場は、青山学院大学前に立地する同社本社のフリースペース「Garden」と名付けられたクリエイティブな環境で開催された。参加者も会場に設置されたスクリーンで神山とリアルにつながり、地域と東京との関係についても疑似体験でき、参加者全員から意見が出るなど活発で深いディスカッションが行われた。
【報告会を終えて】
寺田様のご講演を通じて「なぜ神山なのか」や「そこで社員がどう過ごし、それを通じてどう変わっていくのか」が大変よく理解できた。また同社のサテライトオフィスでのワーク(地方勤務、遠隔地業務など)は、通常の業務から特別に切り出されるという感覚ではなく、常に新しいことに取り組み、仕事を変革していこうとする同社の企業マインドの中では自然な文脈でそれが選択され、その経験がさらに新しい働き方やビジネスを創造するという企業の仕組みとして回っていると感じられた。
また徳島県神山町の地域活性化の中で、住民組織であるNPO法人グリーンバレーの活動、特に外部から来た企業・社員(新たに住民になった人々)と地元をつなぐ役割の重要性など、今後の地域活性化に向けて多くの示唆が得られた。
今年も当研究会メンバー、ならびに青山学院大学ビジネススクール(ABS)の学生メンバーが夏に現地調査を進め、11月の日本マーケティング学会「コンファレンス2014」で進捗報告をする予定になっている。
写真左から、講演者の寺田社長、参加者全員の集合写真
写真左から、研究会の様子、講演者の寺田社長(中央)
(プロジェクトリーダー:宮副謙司)