リサーチプロジェクト
研究報告会レポート

第6回地域活性化マーケティング
研究報告会レポート
「セレクトショップ「アーバンリサーチ」の地域活性化とコミュニティ形成について」

第6回地域活性化マーケティング研究報告会

テーマ:「セレクトショップ「アーバンリサーチ」の地域活性化とコミュニティ形成について」
講演者:株式会社アーバンリサーチ 販売促進部東京PRESSROOM シニアマネジャー 齊藤 悟 氏
日 程:2015年6月16日(火)19:00~21:00
場 所:青山学院大学 青山キャンパス17号館3階 17306教室
共 催:青山ビジネススクール地方創生センター(宮副研究室)

 
 

【報告会レポート】
 セレクトショップ「アーバンリサーチ」の地域活性化コミュニティ活動である「ジャパンメイド」を企画推進する齊藤悟氏より、その理念・着想、長崎・金沢・東北での取り組み事例について報告がなされた。
 地域資源の着眼とそこから地域価値に編集し高めていく具体的な方法論や留意点などが示され、多くの参加者が示唆や刺激を得たようで、研究会後半のディスカッションでは、参加者から熱心な質問やコメントが数多く出され、盛会となった。

 
ゲストの齊藤悟氏 会場風景
写真左から、ゲストの齊藤悟氏、会場風景
 
【報告会を終えて】
 アーバンリサーチの「ジャパンメイド」プロジェクトは、一般に多くのセレクトショップが行う、地域産品・工芸品を発掘し自社ショップに導入する、あるいは都会的な新デザイン化・商品化というのではなく、地域の手仕事や産品をその地域の同社ショップで販売する(購入希望者はその地域の店舗まで出向いて購入しなければならないことになる)、また地域になく地域住民のニーズを聞きだし開発する(例:気仙沼の若い漁師のためのかっこいい仕事着)といった取り組みで、大変独自性のあるものになっている。一定の期間をかけて地域のコミュニティに入り込み交流し活性を生み出す活動であることが特徴的であり、より本質的な地域活性化の取り組みであると感じた。
 またアーバンリサーチの地域への働きかけは、コンサルティングや地方を救うといった視点ではなく、「自分たちがいいなと思ったことをやめない(なくさない)」ためにはどう進めていくとよいのかという視点で行われており、その結果、ロングライフでシンプルなコモディティの製品づくりが行われているということである。そこには同社の地域、そのコミュニティや文化に対する敬意が基本にあるように思われる。
 
(プロジェクトリーダー:宮副謙司)

 
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