第21回マーケティングサロンレポート「自動車産業と米国シェアリングエコノミー事例に学ぶレイヤー戦略論」 |
第21回 マーケティングサロン
「自動車産業と米国シェアリングエコノミー事例に学ぶレイヤー戦略論」
日程:2014年7月17日(木)19:00より
場所:早稲田大学 11号館901号教室
ゲスト:根来 龍之 氏(早稲田大学ビジネススクール 教授)
サロン委員:中谷淳一・木村秀雄
【サロンレポート】
実務家をゲストとしてお招きすることが多いマーケティングサロンですが、今回は早稲田大学ビジネススクール根来龍之教授をゲストとしてお招きし、急速に変化する産業構造の変化に対し、企業は、マーケティングは、いかに対応すべきかを語っていただきました。
【概要】
ネットだけではなく自動車などの伝統的ビジネスの産業構造も、「レイヤー型」へと変化し始めている。
根来教授が提唱する「バリューチェーン戦略論」と伝統的な「レイヤー戦略論」との違い、「産業のレイヤー構造化」が企業戦略に及ぼす影響と戦略課題などを、ネットビジネスだけではなく、小売業、自動車産業、家電などの伝統的な産業も視野にいれて、実務、学術の両面の視点から解説いただきました。
そして、米国で急成長する新しいカーシェアサービス「Lyft」や個人宅宿泊シェアサービス「airbnb」といった企業を事例に、近年注目される「シェアリングエコノミー」のビジネスモデルをレイヤー戦略論の視点から解説いただきました。
写真左より根来龍之教授、講演の様子
【サロンを終えて】
第一線の研究者をお招きしアカデミックに軸足を置いた開催としましたが、いつも以上に多くの会員の皆さまに参加いただきました。お話の後、活発な参加者からの質問や、ゲストとの意見交換も行われ、「シェアリングエコノミー」に対する関心の高さを確認させられました。
(文責:中谷 淳一)