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第130回マーケティングサロンレポート「ヘルスケア市場におけるマーケティング課題と”医師の評価”を活用したソリューション」

#いまマーケティングができること

第130回 マーケティングサロン:オンライン
「ヘルスケア市場におけるマーケティング課題と”医師の評価”を活用したソリューション」
 
日程:2021年3月16日(火)19:00-20:30
場所:Zoom使用によるオンライン開催
ゲスト:エムスリー株式会社 ヘルスケアマーケティンググループ グループリーダー 津田 宗利 氏
サロン委員:村杉 暢子・田中 智子・香川 勇介
 

津田宗利氏【ゲストプロフィール】
津田 宗利(つだ むねとし)氏
エムスリー株式会社ヘルスケアマーケティンググループ グループリーダー
1977年生まれ。関西大学卒業後、広告会社を経て、株式会社ぐるなびに入社、主にコンシューマに向けたマーケティング業務を歴任、2015年3月、エムスリー株式会社に入社、機能性商品のマーケティング支援事業(AskDoctors評価サービス等)を主導。

 
【サロンレポート】
 健康寿命の延伸に向けた予防・健康インセンティブの強化が叫ばれています。このCOVID-19の環境下、健康無関心層も含め、個人に気づきの機会を与え、行動変容につなげる(ナッジ)ための保険者等の取組の重要性が国からも指摘をされています。そして、昨今の健康意識の高まりを受け、ヘルスケア市場は拡大の一途を辿っています。ヘルスケア市場におけるマーケティングの課題の1つとして、現代の情報過多社会において如何にして自社のメッセージを効率的に消費者に伝え、製品のブランディングや競合商品との差別化を図るかという問題があります。 
 今回のサロンでは、日本国内の約9割(29万人以上)の医師会員を持ち、インターネットと言うメディアを活用し、これまでに多くの医療の世界を変革してきたエムスリー株式会社ヘルスケアマーケティンググループ グループリーダーの津田宗利様をお迎えして、エムスリー株式会社の「AskDoctors」がもたらす医師プラットフォームによる課題解決について講演を頂きました。
 消費者は健康の維持や増進のための行為や健康管理を理解していても、実際に行動変容を実践していくことが難しいなか、健康のプロである医師の知見を活かし、消費者に正しい商品情報を伝えていく企業として、ヘルスケア業界を牽引されているリーディングカンパニーである。
 
【概要】
エムスリー株式会社とは
 エムスリーは3つのMであるMedicine(医療)、Media(メディア)、Metamorphosis(変革)の頭文字を取り、「インターネットというメディアを活用し、医療の世界を変革します」とのVisionで、ソニーの出資によって設立された。創業は2000年、上場来連結売上は更新を続けている。国内最大級の医療従事者向けサイト「m3.com」を持つ。m3.comは、医師を中心とした医療従事者のための専門サイトであり、医療ニュースなど臨床現場で役立つ情報をお届けし、日々医師の方々に利用されている。
 

講演されるゲストの津田氏
 
ヘルスケア市場の課題をエムスリーの医師プラットフォームによって解決する
 65歳以上の人口は増加傾向が続き、その後は減少に転じると推計されているが、総人口が減少する中でも65歳以上の割合は上昇を続ける。そして男女ともに年齢が上がるほど健康に対する関心は強まるとの調査結果が報告されている。ヘルスケア市場は大きく成長が予測されているが、実際に89%の消費者が普段の買い物でも健康を意識しているが、ヘルスケア市場には3つの課題があることを津田氏は指摘している。課題①従来のプロモーションでは通用しないため、商品の機能の理解が重要である。課題②エビデンスがあっても効果についての広告表現には制限がある。課題③機能だけでは差別化が難しい。
 これらの課題解決と、健康に良い商品を提供したい企業と健康に良い商品を選びたい消費者を健康のプロで、エビデンスを見極める力を持つ「医師の信頼」で結ぶつけることが、エムスリーのプラットフォームだ。
 

質問に答えるゲストの津田氏
 
AskDoctorsによって企業の課題を解決する
 87%の企業がAscDoctors採用により売上が伸びている。そのサービスのメリットには、医師という信頼感のあるブランド、客観性・オープンさの担保を津田氏は指摘している。実際の評価方法を説明したのち、具体的なソリューションの方法を紹介頂いた。
 AskDoctors評価サービス活用による主なメリットとしては下記のポイントが存在する。
① 医師推奨による商品信頼度の向上
② 付加価値による商品適正価格の向上
③ 競合商品との差別化
④ 流通・小売店向け営業の効率化
 
参加者アンケートから下記のような反響を頂いております

  • 多様化した現代社会ではヘルスケアという特殊性ある市場も、他の市場のマーケティングの参考になる視点が多くとても興味深く講演を拝聴できました(Academia)
  • 市場が急成長している非常に興味深い分野だったので楽しかったです(Academia)
  • 身近な企業の展開を聞けて面白かったです(製薬)
  • 製薬会社は評価対象外とありましたが、患者さんのことを考えると何か良い提案ができるのではないかと非常に関心を持って聞いていました(製薬)

 

集合写真(上段写真左から3番目が津田氏)
 
【サロンを終えて】
 津田氏の講演をお聞きしたマーケッターは、大変多くのアイデアを頂いたのではないでしょうか?新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴う緊急事態宣言や自粛要請などにより、多くの業界が深刻な影響を受けています。特に、これまで対面や集合によって実施してきた業務をいかにデジタル化することによって、人との接触をなるべく避ける形式にすることが最重要のポイントであり、この観点から、様々な業務プロセス及びコミュニケーションのあり方を徹底的に見直されたと感じます。それと同時にマーケティングは、対面や集合しないことを前提にした業務に対応していくことが求められていると思います。現在新たな顧客体験としてUX(User Experience)の重要性が叫ばれていますが、今回津田氏に講演頂いた内容を振り返ると、機能性の高さを消費者に伝えるということは、顧客視点でその商品の提供価値を議論している、まさに顧客が何故行動変容をしたのか、顧客の変化を理解した上で、変化に応じたマーケティングの戦略や戦術を展開していく必要性を津田氏の講演から学びました。
 
(文責:香川 勇介)

 
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