第127回マーケティングサロンレポート「コロナ禍前後での未来シナリオの変化」 |
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第127回マーケティングサロン:オンライン
「コロナ禍前後での未来シナリオの変化」
日程:2021年3月5日(土)16:30-18:00
場所:Zoom使用によるオンライン開催
登壇者:鷲田 祐一 氏(一橋大学大学院商学研究科 教授 / 日本マーケティング学会 常任理事)
齊藤 滋規 氏(東京工業大学 環境・社会理工学院融合理工学系エンジニアリングデザインコース 教授、
兼担:技術経営専門職学位課程)
古江 奈々美 氏(東京理科大学 経営学部 助教)
サロン委員:京ヶ島 弥生
【サロンレポート】
2021年3月5日の19:00~20:30に、マーケティングサロン「コロナ禍前後での未来シナリオの変化」が開催され、約50名がリモート環境で集った。コロナ禍によって、未来への不確実性が高まったと言われているが、未来洞察の手法を用いて、10年後程度の未来に関する多様なシナリオ創造をしてきたデータをもとにメタ分析をしたところ、驚くべきことに、日本のビジネスパーソンや研究者が考える未来シナリオは、コロナ禍の前よりも後のほうが、有意差を持って、より楽観的かつ短期志向に変化している傾向が見られた。それ以外にも、コロナ禍以前にはよく見られたいくつかの未来シナリオが消失したり、コロナ禍で新たに発生した未来シナリオなども発見されたりもした。これらの興味深い研究結果を紹介しつつ、マーケティングに対する影響をオンライン座談会形式で議論した。
未来シナリオを創造する手法の概説もあわせて実施したことで、未来シナリオを用いた意思決定自体に興味をもった参加者も多かった。
(文責:京ヶ島 弥生)