ニュースリリース

第141回マーケティングサロンレポート「農林水産省の職員自らがYou Tuberとなり日本の農林水産業を世界に発信するBUZZMAFFの挑戦」

#いまマーケティングができること

第141回マーケティングサロン:オンライン
テーマ:農林水産省の職員自らがYou Tuberとなり日本の農林水産業を世界に発信するBUZZMAFFの挑戦
 
日程:2021年10月26日(火)18:00-20:00
場所:Zoom使用によるオンライン開催
ゲスト:農林水産省 広報室長 安川 徹 氏
サロン委員:桐明 眞之・目黒 憲和・宮本 明宣・玉井 莉生
 
【ゲストプロフィール】
安川 徹 氏
1978年生まれ。2003年広告会社に入社。入社以降、クリエイティブ、PR部門などに所属。2014年には番組ディレクターとして日本放送協会へ出向。広報、PR、広告、メディアプランニングなどのコミュニケーション領域だけでなく、販売戦略や商品ラインナップ戦略に至るまで、PR発想の“効くマーケティング施策”を立案・実施している。2019年、初の民間出身の広報室長として農林水産省に出向し省の広報改革に従事している。
 
【サロンレポート】
 141回のマーケティングサロンは、農林水産省広報室長の安川徹さんをお迎えしました。
 「農林水産省の職員自らがYou Tuberとなり日本の農林水産業を世界に発信するBUZZMAFFの挑戦」というテーマでお話を頂いた。
 農林水産省への着任当初は、広報には働きたくない人材しかおらず、他部署からの信頼も少なく、情報が上がってこなかったことで大変苦労された。その後、広報室の体質改善を図るべくプレスリリース改革と積極広報に着手し、たく読みづらい内容から、わかりやすいプレスへ、政策情報ではなく、やわらかい情報を発信していくなど工夫を行い、少しずつ広報室の位置づけを変えていった。
 その後、「YoutubeやInstagramをやったら?あれ若い人に発信できるだろ?」という大臣の一言がきっかけで始まったBAZZMAFF。
 官公庁は、縦割りなので逃げる、やりたがらない。ただ情報発信ツールを広報室が持つことで、担当が広報室になり、広報室の主導で物事が推進できると考えた安川氏は、大臣を名誉編集長としてトップダウンで浸透させ、立ち上げる動きを取った。
 2020年1月から展開し、農林水産省の職員自らが登場し、キャラクターを活かした挑戦動画、グルメ・料理系のチャンネル、普段垣間見ることが出来ないような職場の紹介などコンテンツを拡大させてきた。
 BAZZMAFFは、新型コロナウイルスの影響によって激減した花の消費拡大や需要が蒸発した給食用牛乳の家庭用消費拡大に貢献するなどマーケティング施策として結果を出しながら影響力を拡大。
 農林水産省の主力の情報発信チャンネルとなる。また、他省庁、自治体、Jリーグなど様々な外部コラボプロジェクトを積極的に仕掛けることで一大コミュニケーションチャンネルとなりつつある。
 

 

 
【サロンを終えて】
 YouTubeとしてのBAZZMAFFの数多くの成功事例だけでなく、そこに至るまでの苦労された点で、特に印象に残るお話をしていただきました。
 今までの承認フローやプロセスを改め、企画掲載の全権を広報室にし、面倒な上長承認プロセス等を排する。縦割り組織を動かすためトップダウンで物事を進める。そのために、味方に付けるのは、上司・上長ではなく、「世論」や「国民」であり、Youtube等のコンテンツを通じて国民の支持を先に得ることを追求する。非常に厳しく難しい環境下で物事を実現させる、“仕事をやりきる”ことの大切さとその考え方について改めてご教示いただいた回だと思います。
 
(文責:目黒 憲和)

 
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