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第154回マーケティングサロンレポート「話題のオープンイノベーション施設【QUINTBRIDGE】を体験しよう!」

#いまマーケティングができること

第154回マーケティングサロン:オンライン
テーマ:話題のオープンイノベーション施設【QUINTBRIDGE】を体験しよう!
 
日 程:2022年6月20日(月)19:00-20:30
場 所:現地QUINTBRIDGE及びZoom使用による併用開催
ゲスト:西日本電信電話株式会社 イノベーション戦略室 下川 哲平 氏
サロン委員:本下 真次、小宮 信彦
 
【ゲストプロフィール】
下川哲平氏下川 哲平 氏
西日本電信電話株式会社 イノベーション戦略室
・1977年生まれ、大阪育ち。愛知工業大学 機械工学科卒。
・2001年 株式会社遠藤照明入社。照明用光学部品の開発、商品設計プロセス改革に従事。関西学院大学ビジネススクールでの学びを活かし、商品企画担当者向けのシステムデザイン研修を開発。
・プライベートでは、関西設計管理研究会や、しゅんぺいた博士と学ぶイノベーション研究会といった任意団体の運営を通じて学びと人脈を広げる。
・2021年 NTT西日本入社。オープンイノベーション施設QUINTBRIDGEにて、法人会員のコミュニケーターをつとめる。また、パラレルワークとして製造業の商品開発プロセスコンサルタントも開始した。
 
【サロンレポート】
 「QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)」は、2022年3月24日にオープンしたNTT西日本が運営するオープンイノベーション施設です。「学び・繋がり・集う・共創する」場となることを目指し、事業共創と人材育成の支援を行っています。今回、1. 施設紹介、2. 開業3ヶ月の状況、そして3. ここが変だよ!QUINTBRIDGE(変とは特徴的という意味)についてお話しいただきました。
1. 施設紹介
 延床面積は約4,000㎡で地上3階建て、9時~21時までオープンしており、1階は新たなチャレンジの発信拠点、2階はプロジェクトの活動拠点、3階は事業創出の促進拠点としてそれぞれの役割を持っています。本施設が実現したいことは「社会課題を解決する事業アイデアの社会実装を推進」であり、この目的を通じてさまざまな工夫がなされています。
 最も特徴的な点は、「社会課題を解決すること」ことを目的に会員を集めており、従来の大企業型オープンイノベーションと異なり、施設運営者であるNTT西日本も様々な参加者とともに社会課題を解決する一員の立場であることです。より具体的なメニューとして、出会い、学び、共創、スケールアップ、コワーキングスペースを日々進化させ、参加者が持つビジネスアイデアとNTT西日本が持つ技術開発、さらに地域との連携による社会実装を実現するという一連のサイクルを構築しています。
 

 
2. 開業3ヶ月の状況
 開業3ヶ月で法人会員は262、個人会員は約4,000名に拡大し、企業、ベンチャー、自治体や大学、さらにオープンイノベーション組織やベンチャーキャピタルとの連携を深めています。法人会員のうち、スタートアップが63%であり、連日セミナーやピッチイベント、マッチング等を通じて参加者同士の共創を生み出す工夫を行っており、居心地の良さや気軽にできる雰囲気、なかでも「リアルならではの出会い」に参加者もメリットを感じているとのことでした。こうした取り組みで1日あたり約200名が来館し、延べ利用者は1万人を突破しています。今後はプロダクト・サービス側と課題を持っている企業・個人側とが双方向で交流し合う「双方向ピッチ」も計画しています。
 

 
3. ここが変だよ!QUINTBRIDGE
 関西有数の下町繁華街である京橋ですが、本施設は国道沿いでありJR、京阪、地下鉄と複数の鉄道路線が乗り入れる交通至便であり、さらに大阪城公園や大阪公立大学の開設等さまざまな交流・共創に適した場所に立地しています。こうした環境のもと、「業種・業界・規模の制約を取り払い、社会課題解決を目指したビジネスを共創したいという想い」を問いかけ、これまで様々な参加者が集い、多様性を確保しています。「Self As We」=「『私たち』を主語に共創メンバーと創り上げるQUINTBRIDGE」を掲げ、短期的には人を連れてきたくなる場所となり、中長期には新たな出会いを通じてアイデアがひらめくことや共創アイデアを社会に実装する場所へと進化し続けています。
 なお、施設名である「QUINTBRIDGE」はQuintillion(100京)とBridge(橋)を掛け合わせた造語ということも教えていただきました。
 

 
【サロンを終えて】
 今回のサロンは、リアルとオンラインのハイブリッド開催として実験的に行われました。「QUINTBRIDGE」も、具体的なマッチングテーマのみならず、理念に共感する多様性の高い参加者のコミュニティからオープンイノベーションを起こせるかという壮大な実験に挑まれています。参加者からは「なぜここまで振り切ったコンセプトの施設を作れたのか」や、業界横断、産学連携の取り組みの可能性、場づくりにおけるコミュニケーターの役割など、積極的な意見や質問が出ました。場所を提供いただいたNTT西日本様、講演をいただきました下川様、運営協力いただいた皆様、ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
 
(文責:本下 真次)

 
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