第6回マーケティングサロンレポート 「ああ、外資が来た 〜外資系マーケターの本音と生き様〜」 |
第6回 マーケティングサロン
「ああ、外資が来た〜外資系マーケターの本音と生き様〜」
日程:2013年6月26日(水)19:00~21:00
場所:中央大学ビジネススクール
ゲスト:ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング(株) 取締役副社長 音部大輔 氏
サロン委員:瀬沼哲彦・島崎優子・芳志戸啓
【サロンレポート】
P&G~ダノン~ユニリーバというバリバリの外資系企業を渡り歩いてきたマーケターは、日本市場とライバルの日本企業をどのように見ているのか。グローバル化を目指しながらも、苦戦を強いられることが多い日本企業に対して、世界で修羅場を経験している外資系企業は日本市場においても、彼らの強みを存分に発揮して結果を出しています。今回のマーケティングサロンでは、グローバル企業は日本という市場をどのように捉えているのか、日本市場で勝つためにどのようなマーケティングを実行しようとしているのか、生々しい体験談を通して音部副社長にじっくり本音で語って頂きました。
【概要】
●音部副社長の講演
音部さんからは、外資系企業のマーケティングの原理原則的な考え方から、マーケティングの役割、更にはマーケティングに携わる方々のマインドセットなどを体系的にご紹介いただきました。またその対比という形で、日本企業におけるマーケティングの位置付け、役割なども提示いただきながら、双方の相違点、共通点などを具体的かつ、論理的に説明いただきました。参加された外資系企業、日本企業、双方の方々に、多くの示唆を提供されたのではないかと思います。
また、音部さんご自身がP&G、ユニーリーバ時代に経験した製品発売、競合分析視点、広告などの体験秘話が随所に盛り込まれており、多くの方々にマーケティングに対する興味や関心を喚起したのではないでしょうか。
音部さんのメッセージの中には、日本企業が今後、世界規模で成功を収めていくためのヒントも多く含まれており、激しさを増すグローバル競争に立ち向かわなければならない日本企業のマーケティングに対するエールも含まれていました。
写真左から、音部大輔 氏、サロンの様子
● 懇親会
サロン終了後は、音部さん、中央大学:田中先生、法政大学:西川先生を囲み、懇親会を実施しました。サロンにご出席頂いた多くの会員の方々にもご参加頂き、スピーチの内容についての議論やメンバーが抱えているマーケティング課題について語り合う機会となりました。普段接することが少ない学会員同士の交流の場ともなり、名刺交換から自己紹介、意見交換など、メンバー間の親交も深まったかと思われます。
【サロンを終えて】
「刺激的な場にすること」が今回のマーケティングサロンの目的でした。“Up or Out”という環境の外資系企業でブランドマネージャーとして生きてこられた音部さんに「実体験」を熱く語って頂くことにより、マーケティングの源泉が競争や挑戦にあることを改めて実感し、マーケターが奮起させられるようなサロンとなったのではないでしょうか。
集合写真
(サロン委員:瀬沼哲彦・島崎優子・芳志戸啓)