ニュースリリース

第161回マーケティングサロンレポート「マーケティングとデザイン思考の実践 ~カイゼンをテーマにした新たな事業創造~」

#いまマーケティングができること

第161回マーケティングサロン:リアル・オンライン併用開催
テーマ:マーケティングとデザイン思考の実践 ~カイゼンをテーマにした新たな事業創造~
 
日 程:2022年9月22日(木)18:30より
場 所:中部生産性本部セミナールームおよびZoom使用によるオンライン開催
ゲスト:株式会社シイエム・シイ 経営企画部 KAIZEN FARM事業推進室室長 小西 敦之 氏
サロン委員:坂田 隆文・須賀 友嗣・古池 政裕・山本 奈央
共 催:中部マーケティング協会
 
【サロンレポート】
新規事業KAIZEN FARM 展開の背景
 はじめに、株式会社シイエム・シイの沿革、主要事業、ならびにご自身のキャリアについてご紹介をいただきました。具体的には小西氏がキャリアの中で新規事業を担当する部署に異動され、その中で業務標準化についての新規事業である「KAIZEN FARM」のアイデアをどのように発想されたのかをお話しいただきました。
 従来、株式会社シイエム・シイでは、営業担当者が顧客からの課題(ニーズ)抽出をしたうえで、企画立案、人的ヒアリング、業務の最適化(業務フローの作成)、各種マニュアル作成、定着教育の提案と実施、というスキームをお持ちでした。しかし、マニュアル作成までに時間・コストがかかってしまい、本来最も重要な定着教育の提案と実施に注力しにくい状況があったそうです。この最も重要な部分にフォーカスできるようなビジネスモデルはないか、というところにポイントを置きデザイン思考(ユーザー時点に立ってサービスやプロダクトの本質的な課題・ニーズを発見し、ビジネス上の課題を解決するための思考法)を取り入れ、新規事業のアイデア創出を行った事例をご紹介いただきました。
 事例を通じ、①DX化の波が見ているが、顧客は何から着手したらいいかわからない状況であること②業務の可視化は重要だが、顧客にはそれにかける時間がないためそれを補うサービスがあればよいのではないかということ③業務の可視化をサービス化すると時間・費用がかかるため、オンラインで支援する仕組みが必要であるということ④可視化されたソリューションが必要であることを課題として発見され、それが新規事業につながったそうです。
 
新規事業KAIZEN FARM
 そして実際の事業として顧客が業務手順の棚卸と業務整理支援ができる無料のクラウド型支援ツール「KAIZEN FARM」が作成され、2021年10月1日ローンチされました。
 「KAIZEN FARM」の利用自体は無料で行うことができ、顧客にとっての導入コストを下げたうえで、利用していく中でシイエム・シイの得意領域である電子マニュアル(属人化解消)やRPA・チャットボット(業務効率化)、業務標準化研修や業務棚卸支援サービスを展開するという新たなビジネスモデルを構築されたということです。
 続いて株式会社シイエム・シイ 竹内あゆ美氏より、「KAIZEN FARM」の概要についてご説明をいただきました。主な機能として①業務手順の簡単登録(長年のノウハウから生まれた業務登録軸とUIの提供)②登録業務の自動文政③DXツール(電子マニュアル、RPA、チャットボット)との連携、そしてさらに株式会社シイエム・シイによるサポート体制についてご説明をいただきました。
 その後、再度小西氏より株式会社シイエム・シイの強みである業務標準化についてこれまでは担当者による属人的なサービス提供であったのが、「KAIZEN FARM」により「どの担当者でも担当可能な」サービス提供が実現したとのことです。
 
【サロンを終えて】
 サロンでは、ご講演のほかに会場参加者・オンライン参加者ともに実際に業務標準化研修で行われているワークを行うことで、業務手順の棚卸や業務整理支援とはいったいどういうことなのかを体感した上で「KAIZEN FARM」の詳細についてご紹介いただいたため、より深い理解につながったように思います。
 そして、新規事業の立ち上げに際し、デザイン思考をいかに取り入れるかについて豊富な事例を用いてご紹介いただくことで、多くの気づきを得ることができました。
 最後になりましたが、本日ご登壇いただきました小西様、竹内様、そして会場・オンラインでご参加いただきました皆様に心よりお礼申し上げます。
 

 
(文責:山本 奈央)

 
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