ニュースリリース

第182回マーケティングサロン：名古屋
テーマ：採用力こそが企業成長を左右する時代 ～多様化する新卒採用手法を紐解く採用マーケティング～
 
日　程：2023年12月21日（木）18:30-20:00
場　所：中部生産性本部セミナールーム
ゲスト：株式会社U-TEAM 代表取締役　須賀 友嗣 氏
共　催：中部マーケティング協会
サロン委員：坂田 隆文、須賀 友嗣、古池 政裕、上野 篤志、山本 奈央
 
【ゲストプロフィール】
須賀 友嗣（すが ゆうじ）氏
1992年 関西学院大学法学部卒業後、株式会社リクルートに入社。HR領域を7年間経験後に進学事業領域に異動。営業・ゼネラルマネージャー歴任ならびに東海圏の大学にてキャリア講義の非常勤講師を務める。
2011年株式会社リクルート退社後、ベンチャー企業の立ち上げを経て、2016年株式会社U-TEAM設立。マーケティング学会サロン委員。

【サロンレポート】
現在の新卒採用を巡る環境
　冒頭、少子高齢化に伴う労働力不足について、データをもとに解説を頂きました。
　こうした環境下で新卒採用の重要性がさらに増す中、大学側や現在の大学生が新卒採用をどのようにとらえているかについて、事例をもとに解説頂いた後「採用マーケティング」についてのお話を頂きました。
 
「採用マーケティング」の重要性
　採用マーケティングにおいては、「いかにターゲットとする学生にアプローチし、学生・企業双方にとって価値のある採用活動にするか」が重要であること、そして学生へのアプローチの際には、新卒に求める能力と自社のスタンスを明確にしたうえでターゲット設定をすることや特に新卒採用においては、入社後に伸ばせそうな能力より、先天的能力を重視することが重要であることをお話しいただきました。
　その上で、大学生へのアプローチ方法として「PULL型アプローチ」と「PUSH型アプローチ」にわけ、詳しく解説していただきました。
 
「PUSH型アプローチ」と「PULL型アプローチ」
　「PULL型アプローチ」とは、ナビゲーションや、近年利用が進んでいるSNS活用といったものを指し、「PUSH型アプローチ」とは新卒紹介サービスやスカウト型、口コミ・紹介といったものを指します。現在でも複数のアプローチを採用している企業・組織は少なくないとのことですが、今後は複数のアプローチを使い分けながら、より良い人材確保のために「PUSH型アプローチ」を活用することが重要である事、そして「PUSH型アプローチ」を成功させるカギは地道なアプローチが大切であることを、事例を踏まえてお話いただきました。
 

講演の様子
 
採用活動における課題や事例の共有
　ご講演（話題提供）の後は、ディスカッションタイムが設けられました。
参加者の皆さんには小グループに分かれていただき、各テーブルで、各社における採用活動に関する課題や事例等についての自由に意見交換を行いました。
　特に、今回のサロンには実務家、大学関係者だけでなく、大学生も参加していたため「採用する側」と「採用される側」による認識の違いなどもテーマになり、大変活発な議論となりました。
 
【サロンを終えて】
　現在の新卒採用と今後の新卒採用のあり方について豊富な事例を用いたご講演（話題提供）で、大変わかりやすく受講生の方も熱心にメモを取っていらっしゃいました。
　また、参加者同士がディスカッションや情報交換する姿が印象的で、くつろいだ雰囲気でじっくりと話すことができるサロンならではの会になったのではないかと感じました。
 

集合写真
 
（文責：山本 奈央）