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第215回マーケティングサロンレポート「日本発のスタートアップ『街中を駅前化するインフラをつくる』チャレンジの軌跡」 |
第215回マーケティングサロン:東京
テーマ:日本発のスタートアップ「街中を駅前化するインフラをつくる」チャレンジの軌跡
日 程:2025年9月24日(水)19:30-21:00
場 所:デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
ゲスト:株式会社Luup 執行役員アライアンス担当 松下 雄 氏
サロン委員:海野 浩三、清原 康毅、渡邉 裕也、大伴 崇博、西川 郷介、丁子 詩織
【ゲストプロフィール】
松下 雄 氏
早稲田大学法学部を卒業後、新卒で東京海上日動火災保険に入社。情報通信業界の大企業のリスクマネジメントを担当。
その後、同社にてトヨタ自動車のグローバルリスクマネジメントを担当。主に、海外事業(P&C)、新規事業(KINTO立ち上げ、自動運転領域等)を担当。
EDHEC Business School(フランス)に留学しGlobal MBAを終了。
2020年4月より同社の営業企画部・マーケティング室にてMaaS・モビリティ領域の事業開発、及び新規事業開発に従事。複数のスタートアップ投資を経験(Luupへの出資も実施)。
2024年9月にLuupにジョインし、執行役員(アライアンス管掌)として営業組織全体、大企業との協業をリード。
【サロンレポート】
今回のサロンは、デロイト社のボードルームにて講演者の松下様を取り囲むように円形状の会議室で実際され、当日は実務家を中心に40名近い方が集まり、熱気に満ちた会となりました。
冒頭では、松下氏より株式会社Luupの沿革、「街じゅうを『駅前化』するインフラをつくる」という高次のミッション、ミッションに基づく事業戦略、今日に至るまでの具体的な取組について分かりやすい解説がありました。続いて、Luup社のビジネスの特徴について、海外や、昨今のスタートアップに多いSaaS型企業との比較分析を交えながら解説を頂きました。特徴としては、以下に示す3つの特徴があり、結果として永続的な成長や、他社による模倣が難しい強い競争優位性を有する
・ビジネスモデル(実は不動産業に近い)
・ステークホルダーが多い
・安全対策が重要
松下様からは結びに日本社会が抱える社会課題、都市問題・交通課題の解決を目指して、社会価値と経済的な価値の両立を目指して、今後も新たなインフラとなることを目指していく旨の説明を頂きました。
続く、質疑応答のセッションでは、講義内容を踏まえながら多くの参加者から活発な質問を頂き当初予定の時間を超える白熱した議論が展開されました。参加者からは、次の成長ドライバーは?、このような巨大サプライチェーンをどうやって構築したのか?、今後の市場予測やビジネスモデルの発展など事業家のエキスパートらしい、深く熱い議論がなされ意義深いサロンとなりました。
改めて、お忙しい中ご講演頂いた松下様、そしてご参加頂いた皆様に感謝申し上げます。
有難うございました。

(文責:海野 浩三、渡邉 裕也)

