ニュースリリース

第18回マーケティングサロンレポート
「驚愕!流通業界揺るがすオムニチャネルの波~その波はマーケティングのあり方までひっくり返す!」

第18回 マーケティングサロン
「驚愕!流通業界揺るがすオムニチャネルの波~その波はマーケティングのあり方までひっくり返す!」

日程:2014年4月16日(水)19:00~21:00
場所:日本マーケティング協会 東京本部
ゲスト:タグマット合同会社 代表/エグゼクティブコンサルタント 兼 株式会社プロフェッショナルズ 代表取締役社長 Co-CEO 松井 隆 氏

サロン委員:瀬沼哲彦、島崎優子、芳志戸啓

 

【サロン概要】
松井隆氏消費者を取り巻くデジタル環境の進化によって消費者の購買行動は劇的に変化し、これまでリアル店舗を基盤としていた流通業も、顧客の購買行動の変化に対応すべく大きな発想の転換が求められる時代に突入したようです。現在、ネットとリアルの現場でおこりつつある新たな現象と今後予測される方向性について、ゲストスピーカーの松井さんに紹介いただきました。
これまではリアル店舗とオンラインショップは並列の関係でしたが、スマートフォンの登場で消費者と小売業の関係を大きく変えるオムニチャネルという概念が生まれました。オムニチャネルは流通業にとどまらず、メーカーのマーケティング戦略やアクションにも大きな影響を与えていくことは間違いないでしょう。
今回のマーケティングサロンでは1980-90年代に日本を代表するスーパーやCVSで流通の原点を経験され、また2000年以降には外資系企業でEコマース、デジタルマーケティングを駆使した消費者コミュニケーションを推進され、現在は、デジタルビジネス分野でのコンサルタントとして活躍中の松井さんに現在、旬の「O2O」、「ショールーミング」、「オムニチャネル」について事例を交えてご説明いただきました。
これらのデジタルイノベーションが、消費者にどのような行動変化を促し、流通業に影響を与えるのかを想定するだけでなく、メーカーのマーケティング戦略やアクションプラン、更には組織体制にも及ぼす影響と対応策についてお話しいただきました。

 
ゲストの松井隆氏
ゲストの松井隆氏
 

【松井さんのお話】
インターネットが生活者や企業の活動に与えてきた影響を振り返りながら、デジタルイノベーションが生活者や企業活動に変化をもたらす事例として「O2O」、「ショールーミング」、「オムニチャネル」をご紹介いただきました。
O2Oの事例として、PARCOとセブンアイホールディングスの事例から、スマホアプリやクーポンを駆使して来店客数を増やすための施策。ショールーミングの事例としては、ヤマダ電機VSアマゾン、ゾゾタウンVSルミネというリアル店舗VSネットショップという、これまでになかった競争関係が生まれ始めていること。スマートフォンの普及による消費者行動の多様化によって、一気に進行しつつあるオムニチャネルの事例では、Macy’sを取り上げ紹介いただきました。また、小売業とメーカー双方の視点から、ケースの紹介、活用されやすい製品カテゴリー、業態とオムニチャネルの関わり方について体系的にご提示頂きました。これからオムニチャネルの概念をマーケティング活動に取り入れる際に考慮するべきポイントについて参加された方々に多くの示唆を提供されたのではないかと思います。
松井さんご自身がインターネット黎明期からネットビジネスに関わられていることもあり、デジタルイノベーションの歴史を振り返るだけでなく、ネットビジネスの将来についてオープンな議論をする場ともなりました。今後、企業や生活者にどのような影響がもたらされるのか、ゲストと参加者の間で活発な意見交換がされ、非常に盛り上がったマーケティングサロンとなりました。

 

集合写真
集合写真(前列左から6番目がゲストの松井隆氏)

 

【サロンを終えて】
メーカー、流通、マスコミ、調査などの多岐に渡る分野の学会員の方々が参加されました。企業、生活者の両者の視点から捉えられる身近なテーマだったということもあり、参加者の方々からは多くの質問が寄せられ、様々な観点から議論が盛り上がりました。また、オムニチャネルに限らず今後のインターネットビジネス、Eコマースへと話題が及び「10年後に残っている会社は?」など、未来予想に及ぶような大胆な質問も投げかけられました。インターネットやスマートフォンなどのデジタル環境の加速度的な変化に対する危機感と新たなビジネスチャンスに対する期待感とが交錯するマーケティングサロンとなりました。

 

(サロン委員:瀬沼哲彦、島崎優子、芳志戸啓)

 
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