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第31回マーケティングサロンレポート
「デザインの力で人々をハッピーに~神戸ビーフ・デザイン都市等のブランディング事例を交えて~」

第31回 マーケティングサロン
「デザインの力で人々をハッピーに~神戸ビーフ・デザイン都市等のブランディング事例を交えて~」

日程:2015年6月15日(月)19:00〜21:00
場所:日本マーケティング協会 東京本部
ゲスト:株式会社ルリコプランニング 代表 星加 ルリコ 氏
サロン委員:高橋千枝子・新井田剛・横山斉理・東口晃子

 

【サロンレポート】
 今回のサロンは、神戸を拠点に「神戸ビーフ」「デザイン都市」「神戸の街づくり」など、商品開発やブランディング、街づくりまで幅広く手掛けておられる、株式会社ルリコプランニング 代表 星加ルリコ様をゲストスピーカーに迎えて、デザインの力で人々をハッピーにするヒントを、事例を交えて紹介していただきました。また、女性の視点をどのように活かしているかについてもお話していただきました。
 
 まず、デザインとは、形・色だけではなく、トータルな提案であることと、それを実践するにあたっての「企てる→表現する→伝える」3ステップの重要性を説明していただきました。
 まず「企てる」とは、戦略立案として、商品やブランドの差別化や市場性を確立すること。次に「表現する」とは、世界観の表現、具体的には、ロゴマーク・カタログ・パッケージ・HP・空間演出、制作等のアウトプットを指します。最後の「伝える」とは、マスコミへの露出戦略やSNSの運営等を上げておられます。
 
講演される星加氏
講演される星加氏
 

 具体的な事例として、神戸ビーフのブランドアップに向けて、神戸肉流通推進協議会との改革について、説明していただきました。先述の「企てる→表現する→伝える」の3ステップに基づき、ターゲットの修正、フィールドの修正をし、女性に仕掛けるマーケティング、多言語化、官能的なイメージ構築等をHPで表現。海外からのアクセス増加、メディア取材の増加が実現し、輸出がスタート、国内のブランド和牛のランキングが2013年には3位を獲得しました。
 次に、神戸市のユネスコ「デザイン都市」申請から認定に至るまでの経緯を詳しく話していただきました。異文化が交じり合う港町であることや、海・街・山が暮らしの中にある風土を「生活デザイン」都市として発信、認定に繋がりました。
 また、女性の視点を活かすマーケティングとして、男性は結果重視・利益重視・強いか弱いかを重視するのに対し、女性はプロセス重視・倫理重視・好きか嫌いかを重視する比較をした上で、女性に仕掛ける際は、「共感すること」に価値を見出すことに注力して開発していることを説明していただきました。
 
講演後、グループごとに質疑応答
講演後、グループごとに質疑応答
 

【サロンを終えて】
 参加者からの質問で多かったのは、新しい戦略を立てるにあたり、どのように実践してきたかということでした。星加氏は、成功のゴールイメージを描き、そこから何が必要かを逆算して考え、積上げていくことを説明されており、一緒に取り組むクライアントや組織の方々と丁寧に合意形成をしていくことが大切だとおっしゃっていました。
 成功に向けてのゴールイメージづくりと積上げは、日々の仕事の中でも非常に大切な考え方だと実感しました。
 
集合写真
集合写真(前列中央がゲストの星加氏)
 
(サロン委員:高橋千枝子・新井田剛・横山斉理・東口晃子)

 
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