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| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
| 異業種企業によるCOVID-19対応型CSV事業の研究 |
| ―マスク事業を中心に― |
| 段 送爽 関西学院大学経営戦略研究科 博士後期課程 |
| 相島 淑美 神戸学院大学 経営学部 准教授 |
| 佐藤 善信 関西学院大学大学院経営戦略研究科 教授 |
| 発行:2020年12月16日 |
| 分類:一般報告 |
| 掲載形態:フルペーパー |
| 要約 : コロナ禍での企業の対応は典型的なVUCA時代のマーケティング戦略の課題である。本論文では,社会的貢献意識に基づき異業種の分野からマスクの生産・販売に乗り出した企業のケースを多面的に考察する。まず次節で,取り上げるケース企業を分類したのち,第Ⅲ・Ⅳ節のそれぞれで,不織布マスクの生産を開始した企業および不織布以外の素材を利用してマスクを生産した企業のケースを紹介する。第Ⅴ節において,企業がマスク生産・販売に多角化する際のバリューチェーンの隘路とその克服の方法を分析する。第Ⅵ節では,ダイナミック・ケイパビリティとエフェクチュエーションの視点からケース企業を分析する。 研究の結果,次の3点が明らかになった。ポストコロナ世界で必要とされる社会貢献型BMを構築するために,多くの企業がこれまで経験したことのないマスクの生産・寄付・販売活動に従事したこと。異業種の企業がマスクの生産・販売に乗り出す場合,DC理論における「共特化の原理(経済性)」が重要な成功要因になること。共特化の原理を作動させるミクロの行動レベルはエフェクチュエーション理論で説明が可能であることである。 |
| 謝辞 : |
| キーワード : CSR バリューチェーン ダイナミック・ケイパビリティ 多角化戦略 エフェクチュエーション |
| ページ : pp.72-79 |
| ファイルサイズ : 649KB |
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