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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.10 |
個人属性および価値観・街への志向性を使った居住満足度の推定 |
住みここちランキングデータを用いたDXマーケティングの可能性 |
宗 健 大東建託賃貸未来研究所長 |
発行:2021年10月29日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 全国の自治体を対象とした住みここちランキングデータ(回答者約52万人)を活用して,個人属性および価値観や街への志向性と居住満足度の関係を明らかにし,街のプロモーションのためのDXマーケティングへの応用可能性を検討した。 本研究ではまず,アンケートデータから因子分析を行い8つの因子を抽出し,その8因子と居住満足度,駅徒歩15分以内比率,戸建て比率,大卒比率の12項目を用いてクラスター分析を行い,回答者50名以上の1237自治体を都市・郊外・地方の3つのクラスターに分類した。この3つのクラスター毎に,居住満足度を目的変数に,年代や年収等の個人属性と自己認知・街への志向性等を説明変数として重回帰分析を行った。 回帰モデルの推定結果では,地方居住者も都会に住んだ方が,居住満足度が高いという比率が非常に高いという結果となり,地方移住を促進することの難しさが強く示唆された。 それでも,年齢や年収・職業,自己認知や街への志向性等に答えると,都市・郊外・地方それぞれに住んだ場合の居住満足度を予測することができ,都市居住者の地方への移住または2拠点居住を促進するDXマーケティング等に応用できる可能性が示された。 |
キーワード : 居住満足度 地方移住 因子分析 クラスター分析 重回帰分析 |
ページ : pp.313-322 |
ファイルサイズ : 513KB |
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