オーラルセッション

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 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.10 
地域創生における内外の創発的インタラクション
エフェクチュエーション視点の事例分析と理論構築
細谷 功次
早稲田大学 大学院経営管理研究科
発行:2021年10月29日
分類:一般報告
掲載形態:フルペーパー
要約 :
本稿は,持続可能な地域活性化を実現させるために,地域の既存資源とその地域とは縁の薄い外部人材との創発的なインタラクションが重要であることを明らかにする。
まず官公庁やウェブサイト等で地域創生の事例として公開されている計203の事例を収集した独自のデータベースを作成し,地域資源を活かして経済的に自走していると判断される11の事例を抽出した。さらに,抽出した事例について,設立期からの当該地域の平均所得と全国平均所得の年平均成長率(CAGR)を比較した。次に,Sarasvathy(2008)が提唱したエフェクチュエーションの5原則に基づき,平均所得成長率が全国平均より低かった6事例を検討したところ,地域創生の成否を左右する6つの要因についての仮説を発見することができた。
マーケティング分野では従来,地域活性化は,地域ブランド確立の観点から論じられることが多かった。それに対して本稿では,エフェクチュエーションのフレームワークに基づき,外部人材との創発を説明変数として取り入れ,地域の平均所得の向上との関係を成果変数として注目し,成功要因の仮説を新たに提示した点が独自の貢献である。
キーワード : 地域活性化 外部人材 持続可能 平均所得成長率 成功要因
ページ : pp.374-379
ファイルサイズ : 528KB


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