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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
中小企業におけるエフェクチュエーションの実践 |
ー 金属リサイクル業界のケース ー |
西川 拓 西川商工株式会社 取締役 |
山下 貴子 同志社大学大学院ビジネス研究科 教授 |
発行:2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 金属リサイクル業界が主として取り扱う商材は金属スクラップであり,その多くは中小のファミリー企業から成る。ファミリー企業経営者は,現業の継続性と新たな事業への挑戦の二軸をうまく回転させながら,更なる成長を模索し行動に移すことが求められるが,業界全体のIT化の遅れや外部環境の急速な変化に伴い,ビジネスモデルを改めて定義しなおす必要性に迫られている。本研究では,金属リサイクル業界における新たなビジネスモデルへの挑戦をする上で経営者が持つべき素養やマインドの概念化を試みた。そもそもイノベーティブなビジネスモデルへの挑戦は,その企業の経営者がどのようなマインドを持っているのかによって大きく左右される。本稿では,新たな物事に挑戦する経営者のマインドと行動について業界から高い評価を得ている東港金属株式会社を対象に定性調査を行った。その結果,イノベーティブな経営者は,「五つの発見力」を備えていることを確認し,熟達した起業家が取り得る行動として「エフェクチュエーション」の行動原則が挑戦への基盤となっていることも明らかにした。 |
キーワード : 金属リサイクル業界 アントレプレナーシップ エフェクチュエーション 事業継承 Minimum Viable Ecosystem |
ページ : pp.43-51 |
ファイルサイズ : 1,263KB |
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