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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
量り売り型小売店における価値共創プロセス |
― 食品小売業を対象として― |
山本 莉央 武蔵野美術大学院造形構想研究科修士課程 |
岩嵜 博論 武蔵野美術大学 造形構想学部 教授 |
発行:2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:報告概要 |
要約 : 本研究では量り売り型食品小売業における顧客の文脈価値を明らかにし,量り売り型小売店の価値共創プロセスをサービス・ドミナント・ロジックの視点を援用し探索的に調査した。対象店舗でのフィールド調査と顧客インタビューを通じて,「来店の準備をする」「量る」といったこれまでのセルフサービス業態では見られない特徴的な行動による価値創出の機会が明らかになった。さらに,M-GTAを用いて顧客の文脈価値の把握を行なった結果,店舗において店員と顧客の交流がなくとも量り売りに関する背景知識や文脈などの情報を顧客が認識しており,店舗側が用意する量り売りシステムに能動的に顧客が参加することで「社会貢献に関する価値」「自己影響力に関する価値」「理想的な暮らしに関する価値」という文脈価値が創出できることが分かった。以上の分析をもとに量り売り型小売店での価値共創プロセスの把握を行い,食品小売業においてこれまで価値共創の優位性が低いとされてきたセルフサービス業態における価値共創の可能性を明示するとともに,小売業の新しいあり方を示唆することを目指した。 |
キーワード : 文脈価値 サービス・ドミナント・ロジック S-Dロジック |
ページ : pp.292-293 |
ファイルサイズ : 282KB |
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