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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
社会科学系学部による産学連携の成功に向けた一考察 |
寝具店活性化プロジェクトの事例研究より |
出野 和子 大阪国際大学経営経済学部経営学科准教授 |
発行:2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 産学連携は多くの大学で実施されているが,その取り組み内容は研修や共同作業を行う単発的なものから商品開発,更にはベンチャー企業の設立まで規模は様々である。しかし,実際に産学連携の成果が具体的な形で市場に提供されることは少なく,多くの場合調査や提案の段階で終了している。特に,マーケティングを専攻する社会科学系の大学における成功事例の報告は少数にとどまっている。 本研究は,3年に渡り大学側から提案を行ったものの採用に至らなかったある寝具店との産学連携について,企業と大学との関係性・企業と大学の目標設定・プロジェクト後の満足感についてインタビューを行った。筆者は当プロジェクトの3年目に教員として関わっているため,大学側の振り返りについては筆者自身のオートエスノグラフィーを行った。 その結果,大学との関係性の良し悪しよりも,当初の目標設定を強固に行うことが成果を出すためにはより重要という示唆を得た。 本研究で構築した仮説を基に,今後取り組む企業との産学連携についてステップを構築し,フェーズごとの確認項目を設定のうえ実施・検証を行うこととする。 |
キーワード : 中小企業 PBL 関係性構築 目標設定 成功要因 |
ページ : pp.310-315 |
ファイルサイズ : 521KB |
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