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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
地産地消農産物の選択行動の分析 |
― スーパーと直売所の比較 ― |
西村 翼 全国農業協同組合連合会 耕種資材部 |
発行:2023年11月20日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 地産地消は生産者や消費者だけでなく,環境保全や地域経済の活性化など社会にとっても望ましい行動とされている。地場産農産物の主要な販売先である直売所は地産地消におけるメリットが反映されやすく地域において様々な機能が期待されている。本研究では,今後の直売所における日常的な購買としての地産地消行動推進のために,直売所と食品スーパーでの農産物の購買行動に影響を与える要因モデルを提示し,その構造の違いを分析することで,直売所での購買行動促進に向けて有効な手段を検証した。分析の結果,①両店舗に対する消費者の期待は異なり,両者を使い分けていること,②直売所への再来訪意図には地域社会貢献性評価が,再購入意図には野菜の良さが重要であること,③直売所への再来訪意図には直売所で販売されている野菜や直売所自体への愛着を高めることも有効となることが明らかになった。直売所での購買行動推進のためには,継続的に鮮度の良い野菜を低価格で提供することが重要となるが,消費者の食への関心が高まる中で,幅広い商品の情報提供を行うことや売場における季節感を演出することで,店舗への愛着を高めることも有効となる。 |
キーワード : 地産地消 マーケティング 消費者行動 小売ミックス 農産物直売所 |
ページ : pp.188-194 |
ファイルサイズ : 908KB |
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